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*しいらんかおして

「知いらん顔して」。知らない顔してと言っている。方言というレベルではなかろうがこの言い方は特徴があるだろうと思って記載。

共通語の「知らん顔して」には無視してという意味合いがあるが「しいらんかおして」には無視というニュアンスは薄く「すっとぼけた面で」とか「いけしゃあしゃあと」とか「図々しくも」といったどちらかといえば「厚顔無恥」のニュアンスが近い言い回しである。イントネーションは独特である。遠州弁独特かは不明。

悪い意味で大したもんだと唖然としてるか、とても不快に感じているんだぞというアピールが含まれていることが多い。ごく稀に何かを堪えてとかいう忍耐やおくびにも出さない豪胆さを指す使い方もあるが、殆どは「知っているのに知らない素振り」とか「武士の情け」とかいう情緒のあるものではなくふざけんじゃねえぞとぼけやがってと内心思っている時に発する表現である。男女共用。

例文

「あれえ、あいつ。随分晴れ晴れとした顔で来てるじゃん。きんのうの飲み会であんだけ酔っ払ってど迷惑かけただに、しいらんかおして来てるじゃん。」

「確かに。つうか覚えちゃいんじゃない?」

「知らぬが仏ってか。でもやあ 頭撫でられまくってた課長は覚えてるみたいだにい。がんこ苦虫噛み潰いたような顔してるもん。」

「そりゃそうだらああんなことされたじゃ酔いも醒めるらあ。」

「まあ完全にみこ悪くしたでちいとすりゃあ転勤かなんかだな。」

「でも課長もそんな人事権あるほうじゃないで結構このまんまかもね。」

「でもやあ もしあいつぅ本心であだけてたなら大したもんだと思わん?」

「いくらなんでもそりゃないらあ。それに酒の勢いでっつうこんなら厭な奴じゃん。」

「鬱憤にせよ酒癖にせよ なんしょ酒入ると人変わるのは勘弁だな。」

「確かに。」

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