« *ばあばあ | トップページ | *しらんよを »

コード・ブルーⅡ その2

 白石(新垣さん)の自問から入るという形は新鮮でありました。しかもその問いはとても深いお題。果たして此の回で答え(自答)が出るのだろうかという感じで観てました。

白石のお題は「本当の自分」。

手術の同意の説明と今置かれている立場というものを知った上で緋山(戸田さん)に治療を勧める行動。

それらが医者らしくなってきたという反面人としての温もりが薄れたのではという葛藤。

医者らしいという事と人としてという事はイコールではないのか。流石にそういう話しは医者でもない視聴者には推し量れない答えでありますが。

私の頓珍漢な思いですけど、武士は武士らしく・男は男らしくみたいな意味であった上で医者は医者らしくという命題ならいかなる職種であろうとも滅私に徹して営業マンなり職人なりにとかに近づけるように自分を改造していかなければならない筈で「本当の自分」は放棄すべき話しのような気がしないでもないところでありますな。上手く共存存続出来るのが一番なんでしょうけど世の中そんなに甘くはないでしょうしね。どうしても「馴れろ」でしょうやっぱ。仕事する上において「本当の自分」ってのは必要なんでしょうかねえ。まあ私らみたいにプライベートと仕事を使い分けてる人間はそう思うけどお医者さんは24時間闘えますかという職業だからそれの折半が必要なんだということでありましょうか。

そんな大仰な事でなしに別の考え方をすれば、何かを為すに於いて「本当の自分」で事に当たる人なんてこの世に居るのかなと思わないでもないとこですな。それにもっと単純に家の内と外で意識を切り替えてるのが普通で、じゃあどっちが「本当の自分」なんだと思ってみたところでどっちも紛れもない「本当の自分」じゃないのかと。「本当の自分」というものが一個しかないと決め付けるのは正しいことじゃないのかも。なんてな。

いづれにせよ突き詰める事自体徒労に終わりそうな正解のない命題ですがそういう想いに至らないと壁が越えられないということなのでしょうか。

で、白石のナレーションの締めくくりは「一歩前に踏み出したい駄目な自分と一緒に」。

葛藤を繰り返しながら踏み出す勇気をということでありました。その勇気の維持する為の活力をどこから補給していくのかは述べられておられませんで。それはこれから描かれていくのでしょうか。

 で、目先が変わって藤川(浅利さん)のお題は「なんで俺はお前じゃないんだろう」。

自分じゃなく藍沢が現場に行っていたら患者さんを救えたかもしれない。橘先生(椎名さん)は己を知っている事を褒めてたけど逆に自分をよく知っているからこそ思い至る考え方。単に隣の芝生はとかいうものではなく自身の至らなさに虚しくなる感情。

こっちはお医者さんじゃなくても感じ入る感覚でありますな。

それを乗り越える術は、仕事は楽ありゃ苦もあるさってなもんで、綺麗事じゃないことに眼を背けないという意識こそが藍沢(山下さん)の言う「忘れない」という事なんでしょうか。ゴルゴ十三じゃないけれど臆病者こそが生き残れるということしかないんでしょうねきっと。達成感や充実感とかではなく締め切りや納期・失敗の恐怖こそが糧(最善の努力の源)となるということか。やっぱ仕事というものはしんどいものですな。

 それにしてもやっぱこのドラマはいいですわ。色々と自分なりの頓珍漢な考えが湧いてきます。患者さん達が紡ぎ出す人間模様もしっかり描きこまれていて見所満載で色んな視点から観れますな。繰り返し観れば観た分だけ何かが見えてくるような勢いですわ。

 登場人物達もやはりパート2ということで観ていて愛着が湧いているというか、それぞれをつい応援したくなっちゃいます。藤川が落ちこぼれではなくなったというところも安心して観ていられる要因なのかもしれません。

この回で印象に残ったシーンは救えず現場で呆然自失となった藤川の姿と手術をする前に奥さんに伝えてくれと伝言を頼まれた時の白石の姿がとても印象に残りました。あまりの失意にこのまま立ち直れないんじゃないかという風にホント感じちゃいました。晴れてではないにしても無事立ち直れて(一歩次に踏み出せて)ホント良かった。白石の姿の方は一瞬の感情の揺れはありながらも凛としてて素直に綺麗だったなあと。

フェロープログラムの終了がゴール地点でありましょうから皆打ち揃って卒業といって貰いたい所でありますな。いまのところブービーは緋山みたいですけど大丈夫なんでしょうかねえ。

|
|

« *ばあばあ | トップページ | *しらんよを »

2・2010年のテレビドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211000/47332476

この記事へのトラックバック一覧です: コード・ブルーⅡ その2:

« *ばあばあ | トップページ | *しらんよを »