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JIN・仁 その9

 まさにといった勢いの火事場の馬鹿力を発揮する仁先生の図ってな感じのそりゃあもう迫りくる火の粉も怖れぬ気迫というか根性を示した仁先生(大沢さん)でありんした。

大言壮語を普段吐かないどちらかと言えば控えめで穏やかなお人柄とお見受けしてきた訳でありましたが辰五郎大親分(中村さん)との丁々発止と自らが身の危険が迫りながらも手術に没頭する様がいつもと違った一面を垣間見たような気がする回でありました。

野風(中谷さん)の決意した想いと行動というのもこの回の重要な部分でありましたが、やっぱ辰五郎親分みたいな傑物とタメ張ってしかも気に入られるという事がインパクト強しでありました。武士である恭太郎(小出さん)ですら辰五郎親分の前では借りてきた猫状態に陥るくらいのオーラ出し捲くりという空気感なのに医者の悪口言われたことで反論しようとする仁先生は凄かったなあと。

そりゃ相手が誰なのか知らなかったという事もあったんでしょうがその場の空気を読めないお人というのもあるんでしょうかねえ周りがあんなに萎縮してたのに。手下の人に「なんだてめえ」ってつかかられそうになって辰五郎親分が「おとといきやがれ」と制した時「江戸だあ」と感嘆してたけど、いくら現代から来た時代違いというハンデはあるにしてもここでそう言うかあとこりゃ普段であっても世俗離れしてるとしか思えない気になってしまいました。

そんなお人が売り言葉に買い言葉で医者の意地(心意気)を言い張るってのは清水の舞台からという心境だったのか医者としてのプライドからだったのか。後で後悔しまくってたところから推察すると医者としてのプライドからだったんでしょうかねえ。私なんざ仕事のプライドなんざひたすら薄い限りなんでああいう状況だったらすいませんと意味もなく謝って仕舞いにしますけどね。

で、野風との一件があった後に火事が起きて土蔵での医者の意気地をみせ辰五郎親分から天晴れと認められた訳でありますが、こちらは集中力の賜物なんでしょうね。仕事でも趣味でもいいからなにか寝食忘れて没頭できるものを持つ人は幸せだと思えるんでそういう意味では仁先生は幸せな人なんだろうなと思えてきます。

それにしても今まで支えてきてくれた人が離れていく危機が毎回仁先生を襲うようです。現代では恋人未来を、江戸に舞い降りてきてからは緒方洪庵先生を亡くし今度は医術の支えの咲(綾瀬さん)を縁談で心の支えの野風を身請けでという具合。坂本龍馬(内野さん)にしたって暗殺の魔の手が迫り来つつあるみたいだし。

人に支えられてという意識が強いお人なのにそれなのに人との縁が儚いというのはせんなきことでは済まないような気がしないでもないところですな。

 ところで漢方医のお医者様が一人応援に駆けつけてこられ「漢方で出来ることなら私も」と心強いことを申されておられましたが、もっと漢方医との融和と必要性をアピールして欲しいよなと思えました。時期的に今漢方のお薬が事業仕分けで保険の適用外にということがやりとりされてるということもあるんで、始めに廃止ありきの論法は好きじゃなかったんで、ここはひとつテレビドラマの方でも後方支援として漢方も重要な治療であるということを知らしめといた方がいいんじゃないかと思わぬでもないところであります。逆にロールオーヴァーザ漢方だったら洒落にならないところでありんすな。

 この回に限ったことではないんですが、火事場の臨場感とかも迫力あって画は見応えありますなあ。治療が済んで土蔵出たらあっと驚く光景だったってのは凄かったな。お座敷の華やかさも艶やかでそそられました。赤い色って好きじゃないんでお天道様が昇ってる時の遊郭の赤はどうにもけばくて観辛かったりもするんですが灯りが点り始めてからは朱に近くなって普段からの離脱の色だというのがなんとなく理解できたような出来ないような。金50両のお遊びとはかくなるものかと。コマーシャルで珈琲も贅沢謳ってたけど本編でも贅沢謳ってたなあ。これってリンク?んなわきゃないか。

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