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不毛地帯 その6

 第六話は面白かったです。鮫島(遠藤さん)率いる東京商事との対比が際立っていてスピーディーでありました。鮫島の勝ち誇った表情から抜け殻のような表情に転落するまでの栄枯盛衰が華やかだったなあ。一方の壹岐が淡々としてただけに余計そう映ったってこともあるのでしょうねやっぱり。多少の足の引っ張りはありましたが虚しさのない展開というのも爽快さを与えたんでしょうか。

また、その戦場との対比ともいえる朔風会での景色も映えてたなあと。勝利の喚起に満ち溢れる猛々しさの会社と穏やかでささやかな幸せを喜びあえる光景とのギャップもこれまた妙でよかったですな。

会社においては反目する勢力に苦汁を飲まされ家に帰れば娘について欲しくない虫がついて苦虫噛み潰してるしと、一体どこでやすらぎを得ているのだろうという疑問の解決に思えてきますです。

そんな中で、戦争を未だに引き摺って自分だけが生を謳歌する訳にはいかないと苦行荒行で死んでいった者に詫びる人生を送る人に逢う。

戦争における自身が行った行為を如何に清算するのかという選択を改めて感じさせるものでありました。

私は戦争に行ってませんからこういう葛藤というものは想像でしか思い浮べれないのですがどちらも非と断じることは出来ないのでしょうね。

それにしても壹岐という人は女性にモテるものですなあ。アイドルみたいなワーキャーとかじゃなくて信頼を得るというか矜持を開いてくれるというか。

男には流石にそういうところがないようで里井(岸部さん)にはがんこ嫌われてるようでありましたが。これは里井が壹岐を良しとしない勢力の総意の上の御輿なのか里井一個人のパワーで集結したものなのかは判別できなかったんですがどっちなんでしょうねえ。後者の方なら副社長より偉くなれば事足りるというのは納得ですけど。

それにしても船の調達には横槍入れっぱなしだったけどいざ開戦となったら皆従うってのはホント社長(原田さん)には皆全幅の忠誠を示すんだなあとそのカリスマ性を感じました。

戦争の行方を世論とは異なって正確に予測してた訳でありますが、それはアラブ側だけでなくイスラエル側の情報も収集したからだと先週描かれていたのですけどことは軍事ですんでもっと描けない様な裏情報とか次期戦闘機選定で培った人脈繋がりでアメリカや防衛庁とかから仕入れてたんじゃないのかなと思えなくもないんですがそういうのはない風に展開が進んでいましたのがちょっと腑に落ちないところではありました。

使えるものは何でも使うって感じで胡散臭い商社やロビイストとでも付き合う勢いなんでそうこともしたんだろうなと思えるのは変でしょうかねえ。

32歳で終戦を迎え11年間シベリアに抑留され近畿商事に勤めて8年。とすると50歳を越えているということになるのかな。孔子だと五十にして天命を知るとなっていますが、この回のビッグビジネスの勝利に素直に満足出来ていない壹岐の天命の仕事ってのはなんなんですかねえ。反目勢力を駆逐して権力を握ることではなさそうですが。

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