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チーム・バチスタ第2弾 ナイチンゲールの沈黙

 電化製品が動かないぞっていうことでなまじ修理の知識があるからって自分で色々部品分解したりして細かく調べたら結局は故障の原因は鼠にコード食いちぎられてたなんていう趣がある事件でありました。ま、それだけ意外性があったということなんですがね。

そういう意味において犯人は誰という点につきましては最後の方まで分からずじまいでいいように騙された感があるのですがその割には爽快感が控えめに思えました。

その理由として植物人間にさせなければならない動機というものが疑惑を抱かせる人々から強く感じられなかったということと。誰が得をするんだろうと考えると誰もいないじゃないかと思えたこと。

社会的責任を負わせるにしては幼すぎる犯人であることと欲得を目的としない動機によるものであり、しかも未来予想図がこの先も暗雲の中で低空飛行してる風にしか想像できないからということ。

タイトルにもある「ナイチンゲールの沈黙」というのも、有能な看護師が最後去るというのもおいおいで虚しいし、それと対比して事件が解決してのぐっちーの終わったと言う開放感が飛びぬけて見えて悼む気持ちという思い遣りが欲しかった部分もあったこと。

全体を通した色味ということなら泣き出しそうな天気の中のほんの僅かな晴れ間を愛でたって感じでしょうか。

警察に捕んまさった第一助手(袴田さん)にしたって、決して悪党という訳ではないですし、西園寺(遠藤さん)以外は皆誰かの為に懸命であるという善人ですし。こいつがいかにも怪しいと思わせる見てる者を惑わせる人物が居なかった印象でした。

殺意というものは悪意がなくても湧き上がるもので、今回は本人から頼まれたいわば切腹の介添え人を依頼されたというようなもので、勘違いによるものだったとはいえする方もされる方も了承済みという決意に大人達が振り回されたみたいな。

つまり被害者だらけで事件が解決しようとしまいと報われた人が極めて少ない印象を持ちました。もちろん放置していい話しではないので解決は重要ですけど。

サスペンスタッチで面白かったけれど繰り返し観て余韻を増幅したいという気にはなりにくいドラマのような気がしました。

 で、以下はどうでもいい感想。

甘ちゃんとしてはどうしようもないくそオヤジは他殺でなく事故死であったならと。そうすればもう少し明るい未来を想像できたなのになと。二度のトラブルのあと自分で転んで豆腐の角に頭ぶつけておっちんだみたいなことであれば撥が当たったというか自業自得で溜飲が下がっただろうになと。

甘ちゃんとしては自分の患者を守ろうとした「沈黙のナイチンゲール」が病院を追われるという図式は好きくないところです。首になったのか自ら辞したのかを問うているのではなくその後どこに安住の地を見出したのかまでを提示して欲しかったです。病院の敷地から出たらあと知らないでは冷たかないかと。

甘ちゃんとしては第一助手は「防衛」の所業であり、情状酌量を抱かせる人物でありましてこれについてもその後どうなったのかを提示して欲しかったな。警察に連れられてそれでお仕舞いじゃ切なかろうて。

甘ちゃんとしては被害者ばかりで振り回された事件という印象を持つだけにその後どう救済され無事平穏を取り戻せたのかまでの情報が欲しかったであります。

現実なんてきっちり縄張りが存在するもので出て行った(はみ出した)人のその後なんて知る由もないんだよというのは確かにですがこれはドラマですからねえ。

 二人が帰って来た。しかもまるきし同じ顔ぶれで。ひとつの病院でこう次々と面倒が起こるのはどうかとは思うけれど仲村さんの白鳥啓輔は観ていて愉しいので又観れて嬉しい。

 この間まで映画「ゼネラルルージュの凱旋」の田口先生に浸っていたので、ドラマでのぐっちーには違和感を覚えたというのが正直なところ。較べるのは失礼とは存ずるが、愚痴内科の先生としてもし自分が診察を受けるとしたらどっちの田口先生に愚痴をこぼせるんだろうかと考えてみる。

ぐっちーはそのクソ真面目な感じから話しを大袈裟というか全て間に受けそう(話しが余計膨らみそう)で言っていいものかどうか躊躇するかな。田口先生の方なら聞いてるんだか聞いてないんだか分からない人畜無害感があるから心置きなく愚痴れそうな気がする。

きちんとした愁訴外来の医師ということならぐっちーであろうけど、愚痴内科と揶揄される病院の孤島の住人ということなら田口先生だろうな。そういう人が事件解決してほほ~と一目置かれるあの昼行灯がというギャップを愉しむとしたら田口先生の方だろうかな。

もちろんどっちに軍配が上がるかななんていう話しではありません。上手く共存してくれて愉しい作品を提示してくれれば有り難いことです。

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