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*たるい

「たるい」。「かったるい」とかと同じな「たるい」。広い地域で使われる方言的俗語か。地域によってニュアンスのばらつきがあるようで、遠州においては心情(人)を表わす場合は気合いが入らないとかいう意味で、状況(物)を表わす場合には緩い・ぶかぶかとかいう意味で使われることが多い。「弛む」(たるむ)の変化したものか?と想像できるが定かではない。

「たるい」と「かったるい」ではどちらがより「たるく」感じられるか。個人的には「かったるい」は(軽くたるい)と聞こえるので「たるい」の方がたるい感が強く感じられる。強調する場合は遠州では当然のごとく「ど・馬鹿」のいづれかを付ける。

「だるい」とどう違うのか。使いどころはどちらでも同じな場合もあるのだが、「けだるい」・「かいだるい」だと体が重く感じられるくらいの疲労感を感じるのだが、「たるい」だとめんどくさいとかやる気がないみたいな倦怠感を感じる。

つまり要は乗り気でない様を訴えている訳だが、「だるい」は肉体面の理由で「たるい」は精神的な理由で意欲に欠けるという使い分けをしているみたいだ。

「たるい」の使い方は行うことへの「愚痴」であって出来ない・しない「理由」や「いい訳」ではない。「だるい」はその点理由やいい訳になりうる。

もうひとつ近い言葉で「なるい」というのがあるが、これは「生温い」(なまぬるい)という意味に近く意欲はあるが全力を尽くすに足らないような場合で使われることが多い。

対しての「たるい」は意欲に欠けて全力を尽くせないような場合にということであろう。

「たりい」という言い方もあり、意味は同じでこちらは男言葉で「たるい」は男女共用の言葉である。

例文

「さあ今日も元気にやらまいか。」

  (さあ今日も元気にやろうぜ。)

「なんかなあ。ど暑くて仕事やるにたりいだいやあ。」

  (なんだかなあ。滅茶苦茶暑くて仕事するのがかったるいよぉ。)

「心配しんでもそんなじゃ絶対ミスこいて冷や汗ん止まらんくてさぶくなるにい。」

  (大丈夫だよそんな様子じゃ絶対ミスして冷や汗が止まらなくなって涼しくなるからさあ。)

「冷たいじゃん。」

「こんだけでも冷えたか?」

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