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官僚たちの夏 その10

 最後駆け足で過ぎて行った感じでありましたが、実りの感じがしない印象でありました。幕引きが無いってのは仕事である以上当然なんですけど、結果や成果を観過ぎていたから消化不良に感じてしまったのかな。もっと単純に男の生き様って点に注視して観るべきものだったんでしょうかね。

逃げない媚びない屈しないへこたれないまではいいんですが支援がない守れない流れに抗えないとかにまで膨らんだないない尽くしの果てに「少し休んでいいですか」という庭野(堺さん)のセリフでは一体10話を費やして何を観てる側に訴えようとしていたのでありましょうか。

官僚不要論を謳ったということであれば成程って勢いですがいくらなんでもそんなことをテーマにする筈もなかろうし。

ゆうときますけど楽しく観れたんで文句言ってる訳じゃあないんですよ。ただなんでしょう後味というものがせんないというかなんというか。凡人の領域では判断がつかないものでありました。今更自分の愚を嘆いてもしょうがないんですがこの人達自分の人生振り返ってよくやったって自分で自分を褒めれるのかしらんと。もちろん尊敬に値する生き様でありましたが。

 予想では須藤恵作(長塚さん)と共に理想とする国造りに邁進して精一杯やったという達成感で終わるのかと思っていたのでその自分の能天気さに喝を入れられた訳ではありますが昭和懐古という意味からすればもう少しそれなりにいい時代だったという締めでもよかったんじゃなかったのかなと甘ちゃんの私はそう思いました。

高橋克実さんはなんでか志半ばで病を得るという役柄が続いてる印象がありまして。「フルスウィング」・「刑事一代・・・」に続いての今回のドラマと。またいい味出してるんで余計に印象深いんですよね。

その鮎川(高橋さん)の通夜の席で庭に出て風越(佐藤さん)が嗚咽にむせぶシーンが良かったなあ。アップにしないで引きで魅せる映像はタイプです。

終ってみればの印象で言えば西丸役の佐野史郎さんと牧役の杉本哲太さんが強く印象に残りました。病弱から最後次官へと登りつめてく様の変化が見事だなと。それに登場人物の中で一番昭和に人らしい容姿を感じました。

官僚が自らの信念をもって時には政治家と対決してでも国を導こうということが今の世の中NOということであるのなら、牧が次官になってから取った一連の行動は政治家主導のもとに仕事をしたということで今ならYESな正しい官僚ということになる訳で。

それにしても自分の成し遂げたいことをするために次官レースにしのぎを削るというか働き甲斐としてるという割には、いざ次官に登りつめるとそういったなにかを為したとかいう場面が特に描かれておらず、あの熾烈さは一体なんだったの?という気にさせますし。

それに風越の優れたところは天下りしなかったってことだとしたら。

やっぱTBSってもしかして官僚政治を否定するって立ち位置でこのドラマを作り上げたということなんでしょうか。そうだとすると凄いテーマぶってたんだなあ。

んなわきゃないかあ。

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