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赤鼻のセンセイ その6

 七瀬先生(香椎さん)が辞めちゃうかもしれない。これは一大事と奔走する石原(大泉さん)であったという図でありましたが、今までに於いて人の話しを聞いておらないで毎回おっちょこちょいでは済まされないような事をしでかし奔走ではなく紛争を撒き散らす石原なので今回も大いなる勘違いなんだろうなと思って観ていました。

院長先生(上川さん)も太川先生(小林さん)すらも憶測話しに寝耳に水みたいに見せておいていかにも嫌気が差して大病院へ行く腹じゃないかと観る側にそう信じ込ませようという手立ては打っておられましたが決してつられることはなかったです。

そう思って観てると石原の頑張りはなんか虚しいしそれに踊らされて舞う子供たちも不憫だなあと。子供の時分の本心からの行動が勘違いで恥ずかしい想いなぞしたらずうっとトラウマとして残りゃしないかと心配になってしまいますが石原によってやらされてる感があったのかそういう心配はなさそうで皆あっけらかんとしていてそれはまあよかったですけど。

もうひとつの主力テーマとも思える生徒それぞれの病状の違いからくる各個対応の差別化は如何にあるべきかというものは存外あっさり風味に感じられました。その答えを出してたのは八重樫(神木さん)がポツリといったくらいでありました。不平等の上に成り立っているこの世界(なんで自分だけが病気にならなければならないんだという不平等)の中で本当に相手の気持ちを思い遣ることなんて出来ないだろうという呟き。分からないからこそずけずけ入り込むのではなく敬意をもって接するべきだろうということなんでしょうかねえ。それを大人にも彼らは求めているのか知りたいところです。

せっかく特異な世界を描いているのですからそこに居ざるを得ない子供達の苦悩を本人目線で描いて欲しい気がしますです。どのみち石原の精神状態は計り知れないものですから追うだけ無駄というかなんというか。

 とは申せ、この回は香椎さんを観るにおいては見応えのある回でありました。和田(須賀さん)が立てこもり事件を起こした際のドア越しでの対峙の会話が今回の見所でありました。腕はいいが愛想がない七瀬なりの誠実というものがよく出ていてよかったです。場合によっては嘘をつくことが誠実か否かは先週取り沙汰されてましたが、この回では嘘をつかないことが必ずしも誠実であるとは限らないのかどうかという問いかけなのかなと。

腕は無いが愛想だけはいい石原と足して2で割れば、腕もなければ愛想も無いという最悪か腕もよければ愛想もいいという理想の人物が出来そうです。ただし石原七瀬どちらとも己の信念は曲げない頑固者ですから人として穏やかな人間になることはなさそうですが。

終盤辺りの和田に向かっての因果の含ませ方もよかったです。人付き合いにおいての不器用な人なりの誠実が垣間見えて託すに値する保障性を感じました。嘘をつかないことは冷たくはあっても誠実なんだという結論だったんでしょうか。

でも病は気からと申しますので誠実だからと言って人として接したくないようでは信頼は成り立ちませんから七瀬先生もそれに気付いて赤鼻をつけるという行為で歩み寄ったということの象徴として提示されていて七瀬先生もこの一件で成長したということなんでしょうね。

それをとりもったのが石原なのかどうかは定かではありませんがそういう流れとして作られていたように見えました。

 正直な印象を述べれば、子供を便利使いし過ぎのような気がしますです。あれだけ嫌って口も利こうとしない子が「いかないで」の輪の中に素直に混ざっているのは感情論を放棄した結果(子供に感情は存在しないのか)に思えてまいります。

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