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赤鼻のセンセイ その7

 間近で死に直面し、今までの生き様に疑問を抱く石原(大泉さん)という図。

私も10の位には達していませんがそれでも何人か仲良かった人が極楽に旅立たれてしまったという経験値を持っておりますれば、かような「ついさっきまで」という切迫な状況の経験はないにしても、想う事と言えば逝った人の分まで大切に生きようと心を新たにするものであります。しかしながら自分の生き様まで問うような事態に陥ったことはなく石原の心中を察するには私では鈍感過ぎるのかその過敏さに理解出来ない部分も多くありますです。自分のせいで死に追いやると言うのならともかく。

死と向かい合わせの生徒と接することの難しさ及び病院という環境の特異性というものが石原にはあるということにしても、本当に誤ったことをしているのなら周りの大人が間違いなく退去を命じている筈で。そういうこともなく先生業を続けていられるということを考えれば自分否定すること自体過敏すぎる思考だと自分には同意(共感)するのは難しいことでありました。

やれることをやる。人に必要とされる事を生きていく上での糧とする。

ドラマにおける結論はこういったものでありましょうか。至極真っ当な結論で違和感はないのですがこの回り道というか迷路にはまる勢いがあれまという展開でありました。なんかこの後院内学級閉鎖の危機に立ち向かうの図が用意されてるみたいなのでその大仕事の前に一皮向けて不退転の決意で行動するに相応しい石原とするために、今まででは心もとなかったところから成長したという姿を提示しておく必要があったんでしょうか。当初院内学級に疑問を呈していた七瀬先生(香椎さん)は先週で賛同派になられたみたいだし。それほど一致団結する必要のある強敵が来週現るということなんでしょうか。

 それにしても此処へきて須賀さん神木さんという役者さんを配した重みというのが本領を発揮し始めたというか見応えが増してきました感があります。片や日に日に病が進行して行き、もう一方では回復に進んで行くというあまりにも対照的なその姿と懸命さに色々と考えさせられてしまいます。

ごくごく普通に生きていればあの年齢ならば限りない未来のみで人の死(終焉)など直面するものではないのですが。このドラマの一番初めに一人仲間が旅立たれた光景が描かれていて彼らは若くしての経験者ということになっています。それだけに同じ境遇にいる仲間として八重樫(神木さん)の心境のような自分だけが快方に向かっていいのだろうかという罪悪感は理解できるところです。戦場に駆り出され自分だけが生還したみたいな仲間に対して生きていて申し訳ない気持ちみたいなものなのでしょうか。

話しをぶり返しますが、その点石原の立場は彼らとは違うものである筈にも拘らず仲間と考えていたから八重樫と同じような感覚が石原に生じたということなんでしょうかねえ。軽い気持ちで接していた。なんと言う申し訳無い事を俺はしていたんだという反省の嵐みたいな感じですけど彼は今までそういった経験を経たことがなかったということなんでしょうかねえ。

つまるところ院内学級とはなにをするところなのかというのを問うのがテーマなんでしょうか。毎日の生きる希望を見出す場所・頭のリハビリ・仲間友情作りなどなど色々想像できますがそういった意義とはなんぞやということなんでしょうか。こういう仕組みが存在してたこと自体初耳なんで存在意義がよく理解できていないというのが本音であります。

人の生き死にが描かれる以上浮ついた感想というのは失礼にあたるのですがそれにしても徐々にシビアな流れになって参りました。和田(須賀さん)はどうなっちゃうのかな。

 気になったところは、入院でほぼ一日中寝ている人が夜中とはいえ爆睡していて隣の喧騒に気づかなかず朝起きたら片付けられていたというのはいくらなんでもちょいとな。

 タイトルの「怪我の功名」とドラマの流れと一致しない気がしたのは気のせいでしょうか。虫垂炎は怪我?まあ病気でしょうけどそれに掛けたとしても病気して偶然好結果に恵まれたって展開というよりも同じ境遇になって初めて相手の心を知るって解釈のほうが合ってそうで。だとしたらこれも適切じゃあないけれど「雨降って地固まる」とか「災い転じて福と為す」とかの方が近いような気がしないでもないかなと。

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