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コールセンターの恋人 その5

 タイムリミット地獄の図。そりゃ確かに謳った方が無責任というそしりは免れぬ訳でありますが、「そんなに急いでどこへ往く」という奴でありましてなんでそんなに待てないのだろう。楽しみにしているものは一刻も早く手に入れたいという風潮は最近特に顕著で、待つ楽しみなんてえものは遠くの彼方に消えし悦ということか。

電化製品とかでも買うまでの選ぶのが楽しいのにねえ。恋文とかいうまどろっこしい世界も忘却の彼方って時代ですから致し方なしかあ。

まあドラマの話しに多少戻るとするならば、台風という天災なんだからしょうがねえだろ。ある種の災害なんだから約束違えても仕方ねえべや。文句言う奴の平和ボケの方はこりゃ会社にしてみりゃまごうことなき人災だあね。それでもなお天気予報とかできちんと調べてからタイムリミットの告知しろとか言わっしゃるんでしょうかねえ。

でまあドラマの話しにより戻るんですけど、流れとしましては今日も元気で(アイスは不機嫌そうでしたけど)勢いよく売ったはいいが台風で48時間以内の配送は困難と運送業者が言う。そこでコールセンターは嘘をつけないということで苦情覚悟で至極真っ当な遅れる旨の説明をする。

しっかし局長(柴さん)は万難を排してでも48時間配送を死守せよと命令をする。さすがは日本男児玉砕を平気で命じる心意気は今も息づいているみたいでした。

おいおいという展開ですが脱線して別なとこおいおいとつっこむならば、なんでコールセンターで配送の手配りをせにゃならぬのだ普通は配送センターとか配送担当部門だろうという疑問。まそれはおいといて。

で、戻ってこの展開は完全なる下請けイジメの構図でありまして日本の社会の構図そのままの悲哀にしか映りませんことよ。無理して運転手の身になんぞや起こるのではと嫌な展開が頭をよぎったのですが。それはまあボトルがひしゃげた程度ですんでまあ良かった良かった。しかしながらこれで落着することもなくすんげえクレーマーのところにその配送品がいってしまったという惨事が発生。

まさしく一難さって又一難。それをどうさばく青響(ミムラさん)。いきなりの正論でクレーマーたじろぐも品物買った売ったの世界でなく言い分勝った負けたの世界に話しがすり替わって「おぼえてらっしゃい」と決別状態。しかも相手が悪いときたもんだ。

クレーマーの行動は商品そのものに問題があるからじゃなくてクレーマー本人が問題を抱えているケースが多いんだとのこと。要は八つ当たりじゃねえか。なんでそんなのに頭さげてへつらわなくちゃいけないんだ?どこに仕事としての誇りというのがあるんだ?最後の方はもう身分制度まで持ち出して一介の契約社員如きがなにを言うというところまで行き着いて。

こりゃあ久し振りに見た悪党中の悪党というキャラクターでありますな。観てる側としては改心するんじゃ納得はいかず成敗こそが溜飲を下げるのでありますがどうなるんでしょ。

そうこうしてる内に謝罪の修羅場を迎えトラックの運ちゃんを守ってあげると軽口を叩いた都倉(小泉さん)は修羅場の迫力に押され守ることが出来なかったという駄目駄目振りを発揮してしまう。一応自己嫌悪に陥る上にダメ押しで彼女に乗り換えられてる様を知る駄目加減倍増施策が発動されてた。

で、結局そんなこんなの物語の締めは苦汁を飲み込む術を青響より教わる都倉という図で明日へ踏み出すぞということでありました。おいおいクレーマーは野放しかよ。これじゃ現実のまんまじゃん。ドラマだからすっきりしたいのに悪が栄えるためしありってな具合じゃ納得いきませんですわ。こういう展開ならここまで強大なクレーマー生み出さなくとも良かったんじゃないのか。中レベルのクレーマーに留め置いといて局長の勝手な過剰過敏な反応とかにしておけば成敗こそが溜飲を下げる術しかないってことにならなかったんじゃないのかと。局長だったらまたかよこの人っていう愛嬌で済みますから。

観終わって現実と一緒でなんか虚しい勢いが消えませんです。弱者なりの生きる知恵の取得というのは分かりますけど。こんだけ盛り上げといてという割にはといった消化不良な感じでした。いつかこのクレーマーに鉄槌でも食らわす回が描かれるんでしょうか。南極アイス(名取さん)ですら手が出せないらしいですから無理なんでしょうねきっと。

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