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コールセンターの恋人 その4

 季節は夏。ということでお約束の心霊ものをドラマにも取り入れか。でも恐くない。なんでか。それは機械(商品)がぼろいからに決まってるから。何故なら此処はクレーム処理場だから。

えらい根拠の薄い道理ではありますがそう思って観てましたんで背筋がぞくぞくとはきませんでした。まあそれが普通か。

では何故そういう写真が映るんだといったある種の謎解きという展開か?と思ったりしましたが案外親切なヲタクさんのお陰で早めに謎が解かれて。じゃあこの後どういう顛末が起きるんだ?と。先の読めない展開ではありました。最後は「嘘も方便」ではありましたが「嘘から出た真」とかいう展開になれば私の好みだったんですけどね。でもあんな遠景までもがピントきっちりで映ってるなんて結構凄い性能のカメラかも。

欠陥商品(陳腐な商品)売る分には罪の意識は無いけど、お客さまを騙すことは避けねばならないという局長(柴さん)の信念は微妙。良いものを自信を持って売ると言うのが責任というべきものかといった思いがある訳でして。これはそれに反してやしないかと。「物は言い様」ではなく「物は良いよう」でないとね。

 あえてクレームの電話に対して心霊を容認する青響(ミムラさん)。夢(望み)を売るということなんでしょうけど、商品として一縷の望みみたいな夢想を売るのは道義的にどうなんでしょうね。南極アイス(名取さん)みたいに洒落として売ったとしても性能を保障するものじゃないですからおそらく洒落は通じないでしょうが、それでも自信満々で売ってて大丈夫なんかい。と、思ったら悪党にしてみればそれはそれは恐い怖い「公正取引委員会」のお呼び出しがあったとか。背筋が冷えるのは観てるこっちじゃなくてそちらさんの方だったんですね。

ここまでギャグに徹してるならその都度ギャフンとなる東京組の連中のギャフン度をより過激にしてありえないものを売ったりしてなおかつ全く懲りないへこたれない存在であってくれればもっと明るく笑えるのになあと思います。局長も南極アイスもマンガみたいな人で暗さが微塵もなく悪党でもないとこがいい感じですわ。それにこの仕事に全身全霊な感じがするところも。

 ところで願望を増幅させるファンタジーというものを売っていいのは映画やドラマとかの芸術芸能の領域であって機械や情報ではファンタジーを売るのは「駄目だこりゃ次行ってみよう」ってな感じでしょうね。いつかそういう商品というものが発明されて売られる世の中が訪れるんでしょうか。スター○レックに出てくるようなレプリケーターやホログラムのような。

 心霊写真もどきが映るからくりを知っていながら一縷の望みを託して写真を撮り捲る青響というのは何者ぞ。素直にそう思えてきました。超現実主義な夢を見ない人だと思っていたんで現実を越えるものを見たがるとはホント意外というか訳分からなくなってきました。

他のクレームで3点セット買ったのに4点セットなんて出しくさって損したじゃないかというのには嗤えました。心霊写真もどきのからくりを教えてくれたヲタクさんへの聞くだけ聞いたらガチャンと切るけんもほろろな扱いは粘着気質の傾向にある人に対しては有効な手段なんでしょうかねえ。中途半端に怒らせたり恨みを買われたりしたらしつこく報復されそうですがあそこまで素っ気無いとそういう感情に至らせない効果があるんでしょうか。参考になりますです。

 それにしても時間の流れがやはりのんびりこんと映ります。実際にその場で撮っている恩恵があるんだろうなと。ああいう場所に野望は似合わないですから。具体的なアイデアとかは思いつかないんですが忙しない東京との比較がもっと鮮明に感じられればよりいいのになあと。

 ところで番組内で流れていたトヨタのコマーシャル。左上にTOYOTAの文字が映っていなかったら本編と間違えるところでした。でもこうして同じ光景で違うものを観てみると名取さんの存在感の大きさ(派手さ・インパクトの強さ)が改めて感じられる訳でありまして、違った意味で名取さんすげえなと思いました。

結構本筋とは関係ないところが色々と面白くて視聴率的には芳しくないみたいなんですが私は愉しいですこのドラマを観るのが。

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