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*いる

「入る」ということであるが使いどころが方言チックなので記載。

共通語の「ひびが入ってる」(ひびがはいってる)を遠州弁にすると

「いみりんいってる」と言う。

「茶碗に茶ぁ淹れて飲ますかと思ったらいみんいっててあれまあだや。」

  (お茶碗にお茶淹れて飲もうとしたらひびが入っててあららだよ。)

こうした「入る」を「いる」という言い方をするのは限られていて思いつく限りでは「念の入った」とかぐらいしか直ぐには浮かばない。「年期の入った商売」とかを「いった」というかは人それぞれなので一概に決め付けられない。

しかしこうした表現は方言という訳ではなさそうで、辞書で調べてみたら載ってた。

「いる」(入る)「はいる」の雅語的表現で、「ひびが入る」・「実が入る」・「身が入る」・「念の入った」・「堂に入る」・「気に入る」とかが「いる」の使い方として書かれてあった。例文としては「夜に入って寒さが加わる」なんか文学チックだな。

それが遠州弁になると品のかけらも感じられないのは気のせいか。

いずれにせよ未だ使われてるものもあり使われていないものもあり。そういった古い日本語が遠州でまだ生きてたということか。

感覚的にいくと「いみんいる」の「いる」は「逝る」の字が入っても可笑しくない感じで「いみりがいっててもう使い物にならない」(いみりで逝る)というニュアンスにとれたりもするのは気のせいか。

ちなみに「ひび」のことを遠州弁では「いみり」・「いみ」と二通りの言い方があり状況(文章の流れ)に応じて使い分けている。

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