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官僚たちの夏 その3

 見応えありました。今回も熱かったですな。池田隼人じゃなかった池内大臣(北大路さん)大立ち回りの巻きであるかのようでした。西洋かぶれの現場(最前線)を一切振り返らない片山(高橋さん)は今後も悪役に徹するんでしょうか。風越(佐藤さん)のライバル玉木(船越さん)は当初片山と共に風越の前に立ちはだかる障害という役柄かと思っていたんですがどうも板ばさみにあって貧乏くじを引いた悲壮な人に見えてきました。「苦汁」とはまさしくこういうことを言うんだという見本みたいでした。

因みに、「苦渋」は苦悩、物事が思いどおりに行かず、苦しくつらい思いをすること。「苦汁」は辛い経験。交渉の流れからして抗い様の無い状況でしたから思い通りに行くも行かないもないですからね。

ドラマでは繊維業界でありましたが、全体的にみてもこの時代の日本って今の中国みたいだなあとつい思えてきてしまいました。「安かろう悪かろう」・「西洋のコピー」みたいなとこが。まあだからといって中国製品締め出しするようなことは日本はしてませんけど当時の米国はしようとしてたみたいです。将来の中国も日本と同じような道を歩んでいてそのうちに高品質な製品を生み出してくるんでしょうか。でも今のところまだ信頼性は薄いですけどね。

まだ「もはや戦後ではない」時代に至っていませんから、日本は米国におんぶにだっこでいたけれど庇護の下にぐんぐん成長して重くなって米国にしてみれば手に余り始めたということなんでしょうけど育ての親なら最後まで面倒見ろよといいたくもなりますけど。そこまでの義理はないんでしょうね。

地方の若者集団就職で都会に来て工員として働くの図が描かれていましたが、浜松にも以前大きな紡績会社とかがあって会社が作った寮に住まってる人をぎょうさん見た記憶がありますです。ドラマで描かれているよりもずうっと後の世代の私でもこういう記憶があるのですからこの当時の危機もなんとか乗り越えられたんでしょうかねえ。

この回の見せ場はワイシャツの頑健さを証明したシーンでした。これからという時にという崩れ落ちる姿の悲哀が切なかったです。社長さんも切なかったですけど玉木も切なかったです。

なんで八王子の会社の社長さんが関西弁なんだろうかという疑問は残りますがこのドラマの特徴として企業の社長さんは善い人と決まってるようです。社員の為に懸命に明るく振舞う社員想いの善人を官庁が弄ぶの構図でしょうか。作り手の意図としては官庁というより政治がということなんでしょうね。それ(政治的配慮)に反抗する企業の味方官僚奮闘の図式として観るべきなんでしょうかねえ。

今とは時代がなんか大分違うなあと思えるのは新聞記者西丸(佐野さん)の武士の情けでしょうか。なんでもかんでもスクープだご注進という重箱の隅をほじくって為るべきものも為らなくするようなことはせず自ら国家大計のことを考えて取材活動するってえ風に映って見えて意気だよなあと。

 それにしてもこれだけの少人数の登場人物で国家の息遣いを描き語るというのは、描き方を一歩間違えたら国をこんな小人数で動かしてるのかと思われかねないのですがどうなんでしょうねえ。なんかある毎にそこの重要な部署に鮎川(高橋さん)や庭野(堺さん)が逐次配置されていくと、この三人で省を廻してるみたいで。これってリアルも本当にそういう人事で動いていってるんでしょうか。

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