« *ようけとたんと | トップページ | レジ袋 »

官僚たちの夏 その2

 この回も面白かったですね。一話の中に苦労の果ての実の生る展開が用意されていて観易いです。仕事が熱いだけじゃなく人(情)に厚い、施に篤いとなるかどうか。企業じゃないから営利を目的とするのではなく勢力を拡張するためでもないのではありますがその縄張り意識との丁々発止というのも見ものであります。

それと共に保護貿易(日本独自路線派)と自由貿易(世界協調派)との椅子取りゲームという側面も官僚らしいよなあと。何かをするなら偉くなれとあの和久井(いかりやさん)も青島に説いてた位ですから、ある意味青島達の世界より上の室井の世界みたいな話しでありまして、偉くなったらすべきことの答えみたいな最高位でのパワーゲームという側面もあるんでしょうかね。

今回はテレビの産業。乱立による共倒れを防ぎ、より普及を広めるため参入希望の絞込みという規制にまつわるやりとりが今回も熱く語られてました。

今じゃ確かにパソコンの威力は凄まじいものがありますが私が就職した昭和の最後の頃の時代でさえこうなるなんて夢にも思えなかったのにそれよりもずうっと前にテレビからパソコンへ転換を図るという決断を下す社長の心中は相当な苦悩だったんでしょうね。なんの保証もない雲を掴むような話しを呑むというのは大英断で、それを支えると口約束する官僚との絆の深さが印象的でした。しょっちゅう異動する官僚さんが超長い視野で見守れるものなのかという疑問はありましたが観てて感動したのは確かです。

しかしながら産業保護の為新規参入を抑制すると言うのは、同じような事が自動車業界にもあってそれを本田んとこの宗一郎さんが納得しんであたけまくって抵抗したという逸話をその自伝かなんかの本で読んでまして。つまりお上(通産省)のお達しに従わなかったということなんですが。で、結局今のホンダにまで成長した訳でありますから、なにが正しいことかなんて一概に立場が変われば正義も変わる訳でありまして官僚さん方の正義を鵜呑みに可とする気にはちとなれなかったですわいな。

ドラマの中でも指導(自分達のやってること)が本当に正しいのだろうかと疑心に捉われるシーンがありましたが正解の見えないものに全力で突き進むその気力の源がよくわかりませんです。もうみんな始めっから当然のように有しているみたいで。

それにしても偉いさん同士の恫喝や捨て台詞。貸し借りのやりとりとかは私の苦手な分野であるや○ざ屋さんの物語の世界によく似てますなあ。

会議室での一斉に声が飛び交う様はまさに喧々諤々というに相応しく、最近の大人しい眠気を誘うような会議とはえらい違いだよなあとその時代性を感じました。考えてみればここに登場してくる大人達は皆戦争を体験してきた人達ばかりだからそういう気骨みたいなのが荒くれて映るのでせうか。いい意味でも悪い意味でも人間臭い感じがしました。

ところで私には現代は世界協調の自由貿易と映るのですが主人公達が目指した日本独自の道というのが今も通っているんでしょうか。それは最終回になってみないと出ない答えなんでしょうかね。

 いづれにせよ池田という名前を池内とかにしょこしょこ変えてたりされてますがおよそは史実の通りに進んで行くだけに説得力があります。後は時代のうねりの迫力が人物を介して伝わってくればホント愉しいです。もっとも私はまだ生まれてませんので聞きかじりでしかない世界ですが。

 それにしても北大路さんが登場されると迫力が増しますなあ。いぬのお父さんもいいですけどやはりこういう役は凄いですたい。

 省内で一升瓶ぶら下げて「呑むか?」というシーン。ある意味バンカラな酒が人と人との潤滑油という時代ですので私なんか絶対踏み込むことの出来ない世界ですな。

 大蔵省との折衝(門前払いの図でしたけど)は描かれてましたけど事態が好転する様が描かれていなくてちょっと拍子抜けした部分を感じました。まあ池内さんの鶴の一声でそうなったんでしょうけど。

|
|

« *ようけとたんと | トップページ | レジ袋 »

2・2009年のテレビドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/211000/45564634

この記事へのトラックバック一覧です: 官僚たちの夏 その2:

« *ようけとたんと | トップページ | レジ袋 »