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ブザー・ビート その2

 直輝(山下さん)が弱気を打破するきっかけの一連の流れのシチュエーションにはついていけませんでしたが、「バ~カ」のセリフの言い方が悦な装いでした。長々朗々と説法を説かずこの一言で全てを表せてたら記憶に残るシーンになってただろうなあと。全体的な流れのペースは遅すぎずはしょらず過ぎずでいいテンポ感を感じます。展開は王道でいかれるのでしょうから素直に穿った見方をせずに「もどかしさ」を愉しみたいところです。

私的な見所はしほりんと相武さんかな。この回は誰にも見せない裏の部分が多めに描かれていた菜月(相武さん)でしたが、影なのか闇なのかそれがまだ見えていないようにも思えてくるのですが、下世話な表現で言えば直輝本命と淑女の側面では確信しているのに魔性の側面で代々木(金子さん)に対して本能的に馬が合う予感を感じているということなんでしょうか。揺れ動く心でどちらかを選ぶという二者選択ということであれば単なる影だけど本命は本命として維持に努力し、それと平行して浮気も楽しむということであれば闇となるのでしょうか。今のところは前者のイメージで闇に引き摺り込まれることに抵抗してる印象なので「おぬしもワルよのう」という人ではないように推察されます。

そういった心の揺れの表現が今までの「相武紗希」らしくなくて愉しいです。またそれをより煽るように微塵も疑うことをしない「知らぬが仏」を山下さんがきちんと提示されていて相乗効果が増すところです。興味としてはやはり菜月の選択肢のバリエーションは今のところ二股・二者択一の二つですがこれに素の部分が直輝に知られたらどうなるかとか二兎を追うもの一兎も得ずとかいった可能性が増えていったらより興味が増すなと。又は見せるのか隠し通すのか。見せるとしたらそのタイミングは?

いちばん賢く生きてる人に見えるだけにその理性と本能のギャップの差があればあるほど菜月という人物に引き込まれそうです。誰にも相談できない孤独感というのも結局は損な生き方してるんだという教訓めいた不幸な末路になったら楽しめるかどうかでしょうけど。それともそうじゃなくて迷路を彷徨った経験から相手をより大事に想うようになるという雨降って地固まるが如く元の鞘に収まるというのもアリだよなあと。その場合は直輝の許容力の大きさが鍵でしょうけど。

片やのしほりん・麻衣ですが、露骨というか嘘の欠けらもない感情のまんまという姿が快であります。まあ素直と書けばいい話しですが。よそいきとうちづらの起伏の差が菜月と同じように在っても軽快さと深淵さの違いみたいなものがあって可愛げに映っていて観ていて気楽に観れて善いです。

この回で印象が強かったしほりんのシーンは、ダブルデートでの「はじめましてぇ」という言い方が前後の会話してた雰囲気とのギャップが面白かったなあと。笑顔で警戒心を隠しつつ多少の他人行儀という防衛線を引いてる勢いで。猫の被り方が上手いよなあと。

しほりん以外のシーンでは小学生にバスケ教えてるシーンかな。バスケ教室最後での挨拶はとても自然でリアルに映りました。セリフを喋ってるとはとても思えない感じでありました。山下さんもだけど青木さんがホントマジで挨拶してるみたいでうめ~なあと。

こういった脱線気味なことを愉しめるのも、主役とヒロインが大黒柱として揺るぎないからこそであり山下さんと北川さんが責務をきちんと果たしておられるからでありましょう。莉子のキスした帰りの、にやけっぱなしで相好を崩した満面の笑顔はいい顔してるなあ、ああいう顔して生きていけたらさぞかし毎日楽しいだろうな羨ましいなと思わせるものでした。

 ただひとつ注文を出すなら北川さんの足の弛み(決して見た目のたるみという意味ではありません)というか無防備さが気になるところです。外面(そとづら)と内面(うちづら)の違いとしての無警戒さの表現手段でありましょうが、はしたないとまでは思いませんし役柄として大雑把な男らしい性格なんでしょうけど砕け過ぎと思えもう少し女座りとかぐらい抑えて貰って心情は別の形で表現して欲しいなと。ヒロインは等身大よりちょっと高めの理想像の具現者というお約束を打ち破るのだという革命を起こされてるのならあれですけど、そうでないのなら冒険されないほうがいいと思えるのですが。

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