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ぼくの妹 その7

 決してご陽気な展開ではないけれど薄らほのかにハッピーエンド(納得出来る)が待っていそうな気がするので落ち着いて観ていられるのでありますが、はたしてどこに落ち着くんでしょうか。もちろん何をもってハッピーエンドと為すかは人それぞれでしょうけど。

このドラマでの最大の悦は盟(オダギリさん)のナレーションにあると思う今日此の頃。こう書くと皆様如何お過ごしでしょうかとつい書きたくなるがそうもいってられない今回の始まりでありました。

前回難しい手術が成功して良かったねという櫻井さん(大滝さん)であったのに、いきなりの危篤状態と相成り、九鬼(千原さん)と盟の関係の掛け渡しをすべく人物が居なくなるというのはどうなちゃうんだろうと。

末期(まつご)のシーンには涙腺弛みっぱなしでありました。此処での盟のナレーションでの言葉「旅の終わりを見届けた」というフレーズが印象に残りました。

その後の展開は猫まっしぐらならぬ颯(長澤さん)まっしぐらでありましてあれよという間に急流に飲み込まれてくような九鬼との関係性が構築されていきましたですな。男女の睦の機微たるはかくの如しと思いしが、とにかくこれで颯と九鬼の関係性が変わった事はその後の颯の言葉使いでも読み取れる程確かなようであります。下手すりゃかかあ天下になるなこりゃ。

こうなると兄の説得を聞く耳なぞなく又帰ってくるさと思うしかない盟の気持ちはいかばかりか。

とにかくこの回で盟は九鬼に対しての引け目というものを一掃することが出来た。颯は自分の夢を見出した。ということでとりあえずの今までの決着はひとまずついたような感じでありました。

 とは申せ、盟が何故900万を用立てしようとしたのか。櫻井さんへの供養(櫻井さんの心残りを解消しようとした)のつもりなのか、妹と九鬼をなんとしてでも離そうとしたのか。

盟の幸せを私達にも分けて貰おうとした里子(ともさかさん)とそれに異論を唱えつつも心の奥底で淡い夢を見てしまった自分を悔いる九鬼という心の動きは盟にとっては知る由もない話しであった筈で、900万渡した動機は九鬼の事を想ってのことではないことは確かでしょうけれど。

どちらにしても、兄の想いは妹には届かず、兄にしてみればなんだかなあという展開なのは確かでしょうけど、駅で妹を降ろしてた盟の表情は複雑で諦めとも負け惜しみとも無念ともひと段落着いて気が抜けたともまあ色々読める訳でありまして。自分だったら勝手にしろってけつ捲くってますわな。そうしないところが盟なんでしょうけど。ホントどういう想いなんでしょうね。

こういった関係もどちらかが結婚とかすれば又別の関係性になるものなのですがそれは颯の方なのか盟の方なのか。ひとまず颯が一歩先をいってる風にも映るのですけど次週の予告編見ちゃったらそうとも言い切れないみたいでありました。

いづれにせよ盟が渡した900万は手切れ金ではなくふたりへの祝い金に化けた事は間違いないようでありました。

 このドラマのもうひとつの売りはホントの兄弟っぽい空気感を漂わせているところでありまして。それはどういうところから発しているかというと、歳の違いとか関係なく状況状況によってその上下関係が上になったり下になったりとその都度変化していてそれがわざとらしくない所とかがそう映る要因のひとつではないかと。

まあ今回颯は九鬼と上になったり下になったりの関係を構築したみたいでもありますが。

とか言う下世話な言い回しはとにかく、千原さんがそのシーンでがんこかしこまってた感じがしたのがそこはやっぱ役者さん一筋じゃないところなのかなと思ってしまいました。別に気を使うシーンでもないのにと。それともそういう関係になってしまって失敗したという想いとかがあってそれが込められていたんでしょうか。

 ところで納骨しに向かう車中での長澤さんの駄々こねたりちんぷりかえったり(ふてくされたり)という様は独特ですなああいうのが「長澤まさみ」らしい感じがすると思えるのは私だけなんでしょうかね。他の役者さんでは出せない味のような気がします。

 で、ドラマとは離れた感想でありますけど、最後に分かった事だとはいえ親の葬式やらずに通るというのは現実だったら半端なく人として断罪されますわな。現実問題として実際に親が亡くなっても葬式するのが面倒で異臭が放たれようとも隠したりしたりするええ歳こいた大人が湧いて出ている今においてどうなんだろうと一瞬思ってしまいました。いくら借金取りに追われている身とはいえね。辛いと面倒くさいの境界線が薄れつつある昨今、いいのかなとふと思いました。

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