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スマイル その8

 今回の逃避行と捕り物の模様は檻から逃げたライオンが人を襲うつもりもないのに周りから怖れられ逃げ惑われるという居場所をなくしたライオンの身になったような気分になりました。一馬の背負う重荷についてはとても深い問題ですので私みたいなおちゃらけな人間が何か気安く述べる程この苦しみは軽いものではないでしょうから観ましたということのみということで。なにしろ学校とかのイジメは期間限定ですけどこういう社会のイジメは一生もんですから性質が悪い。そしてこのドラマで今まで綿密に描かれてきた2009年の光景は現在ではなく過去であり、いよいよこれからメインともいえるリアルタイムが始まるみたいに思えます。

つまり裁判員制度の下でビトが裁かれる。これが描きたいメインであったということなんでしょうか。そうは言っても全11話のうちこの8話まで過去が描かれていた訳でありましてえらい前置きが長いドラマだなあという印象になりました。でもまあ実の所2015年の時点で当時を振り返ってというお話しですので裁判の模様も過去の出来事の回想のひとつなんでしょうけど。

とにかく裁判において次々と明らかになる出来事を通してビト(松本さん)という人となりを視聴者も裁判員と共に推し量って進んでいく裁判劇ではなく、こういう人物が及んだ犯行に対して裁判の素人はどう裁いていくのかという試金石を提示するように思えてきます。

下衆な勘繰りすればこれから始まる裁判員制度についての周知を兼ねているのかなと。だとすればここまで「ビトは悪くない」を植えつけてきておいて素人の裁判員が心象と検事側の意地でビトに対して重い罪を与えたとしたらそれは周知と理解を深めて貰う目的としては逆効果になるのであろうから、おそらくは正しいジャッジを下しビトにはそれ相応の刑罰に落ち着くということになるんだろうな。と勘繰ってしまいます。そう思わせる裁判員ひとりひとりの紹介と配役だなという風に映りました。

別の勘繰りとしては嗚呼無情を地でいくビトという設定が不変であるならこの裁判も又一馬達の奮闘努力も虚しく検事刑事連合軍の高笑いにて終わるもそれでもなお希望を抱いて明るく笑うビトという図式に導かれるのか。

いづれにせよ今後法廷での丁々発止が主戦場となるとしたら中心人物は一馬(中井さん)へと移るということになるんでしょうね。

予測ですけど、花(新垣さん)に出番があるとしたら「声が出る」瞬間でしょうか。その時と場所がどこでということになるんでしょうかねえ。

でも逃げるか普通。って想いはありますな。

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