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ぼくの妹 その11

 結論。

兄曰く「ぼくの妹はどうしょーもなく世話の焼ける奴。だけどこれがまた可愛いんだなあ。」

ということでせうか。

随分言い過ぎな表現でありますが、家庭を持つことこそ最良の幸福という信念を抱いていながら、本人の性格の善し悪しの如何を問わず、男を見る目のない女性は不幸なのかと。しかも自分が描く未来予想図はその都度相手によって色々と変化して行く抜群の順応性を有していて大抵の事に幸せを見い出せてしまうという超前向きな才能の持ち主であり。それが決して高ビー女性でなく小さな幸せで満足できるというのが話しをよりややこしくしてる訳で。言い方を変えれば刹那的とでも申しましょうか。

タイトルが「ぼくの妹」でなかったら「兄はつらいよ」になってても不思議じゃないよなと思ってしまいました。

詰まるところこの兄弟のある期間のよくある日常を丹念に描いていたということで、なにも特別な事が起きていた訳ではないというのは理解できました。長年に渡ってこういうことの繰り返しがずうっと続いていたんだなと。

勿論普段の日常にしては殺人犯と間違われるような事件に遭遇したり根も葉もない逆恨みされたり知人が癌だったとかいった部分はドラマ故のイベントではありますが盟(オダギリさん)の妹に対するまたかよという嘆きの意味が初回の頃に比べてよく分かるようになりました。

こういう終わり方は予想してませんでしたが、終ってみればこういうのもアリだなと納得の最終回でありました。タイトルが「ぼくと妹」ではなく「ぼくの妹」というのが確かにと思えるドラマでした。

 こういう展開であるのなら始まる前のこらしょと行われたであろう番宣で、兄弟の日常を丹念に描いた作品で決してとんでもないことに巻き込まれるような大仰なものではないというのを訴えておいて欲しかったなと。なにしろともさかさんの死と千原さんの闇の塊みたいな存在感からミステリアスな出来事に遭遇してしまった兄弟のサスペンスなのかなと思えてそう観てた感もあったので。ミステリーや冤罪回避のサスペンスと思って観てたらおそらく肩透かしと感じたやもしれませんて。

ほんとしょーもなく恋は盲目を地で行く妹の波乱万丈に付き合わされる兄貴の奮闘記とはなから謳っていてくれれば一連の妹の行動がどんなハチャメチャでも納得して観れたんですけどね。最初っからそういう意識で観ていればもっと愉しめたのかもしれないなとふと思いました。

 終ってみればの感想としては、オダギリさんはやっぱ見応えありましたです。当初一本見えて映ってた白髪が最終回手前の回では心なしか増えてたみたいでしたがこの最終回では白髪が目立たなくなってた風に映って見えて。まさかそこまで気を使っていたりはしてないよなというのは気になりました。恒に眠そうな印象がなんか好きです。仕事で忙しい上に妹に振り回されて身が持たないというのに愚痴がでないとこはかっこいいなあと。他人はおろか妹にも強く言えずどこで鬱憤晴らしてるんだろこういう人はというのが気にはなりましたが。

 颯というキャラは男の目から見てちょっと一歩引きかねない女性で好感度低いんですが、それを長澤さんは可愛く演じられておいでと映りました。同性から見たらどうなんでせうね。その生き様がはっきりいって依存型で自立とは対極みたいな彷徨える人生してるんで。

私が可愛く映って見えた理由は、兄弟の絆が絶対的に映ったからです。兄に対してたとえ横柄であっても自分勝手であっても兄弟故の遠慮会釈なしといった空気感が非常に滲んでいたからです。触れ合うたびに嘘も言えず喧嘩ばかりしてたというフレーズの歌がありますが、まさにそんな感じで。目線的にいって自分が颯の彼氏だったらとかいう視点にはならずやはり妹若しくは娘目線になりますんで可愛いと言うよりもむしろ時代劇風にいうところの「ういやつよのう」なんで。

子はカスがいいならぬ妹はかすがいいというやつですかね。フラフラしてるけどいざとなったら頼られるってのは兄き心をくすぐるってのはなんか理解できました。そういう無茶難題を吹っかけてることに違和感を感じさせない血の繋がりみたいなものを長澤さんはよく表現されてたなあと。ただ恋に惑う役というのは実年齢考えると背伸びしてるんじゃないのかと思わないでもないところです。颯の設定年齢は24歳でありましたがもっと上に映りました。セーラー服はもう似合わないところですが社会をこれから知ろうと言うリクルート世代辺りを演じられる方が年相応に思えるのは気のせいでしょうか。

 できれば九鬼との話しをこれだけ引っ張るのではなくもう何度か懲りない妹の光景を示してくれたら懲りない証がより映えたのになあと思わないでもないところでした。(尻軽にならない程度に)ドラマで颯が言い放った「今度こそ」は都合三度でしたがあと二発くらいはあってもよかったんじゃないのかと。

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