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ぼくの妹 その4

 事故(事件?)の当日の回想シーンで颯が乗り込んでいたエレベーターの室内に備え付けられていた防犯カメラがででんと映し出されていたのがやけに気になるところでありました。画として提示したのにはどういう意図があったのでしょうかと。

妹(長澤さん)が正直に言ったというのであればあれは殺人ではなく事故だったということらしい。

でもそれは時を失した遅い告白で逆に疑惑を掛けられる要素でしかなく他言無用という事に兄(オダギリさん)はする腹積もりらしい。つまり当日妹は事故現場には行っていないという事で押し通す覚悟を決めたということ。その矛盾点を防犯カメラが暴きゃしないかとついついいぶかってしまうのでありますが。はてさて警察へ行った兄はどうなることやら。嘘や隠し事は転がり始めるともう誰にも止められなくなっていきますからやばいような気がしてきますです。

こういう真綿で首を絞められるようなじわじわ感が精神的に一番しんどくきついですよね。いつまでもじくじく続くのも滅入り方としてはボディブローばかり攻められてる感じで。なんでもそうですが長期戦は大変です。日本人はマラソン好きな人種ですから海外の映画ドラマのように矢継ぎ早に次々と一難去って又一難という展開よりもこういうひとつのことに葛藤や躊躇しながらも逃げることなく対峙しそれから抜け出しての爽快感といったものが悦なんでしょうかねえ。

いづれにせよこれでサスペンスではなく誤解から生じた歪んだ現実を如何に直していくかというヒューマンドラマという方向に向かうみたいに感じられます。妹が本当のことを言っていたらの話ですけど。

 展開につきましてはまあそんなところで後はどうでもいい感想をば。

今回は大滝さんが決まってたなあと。役者さんって放出系のお方が多い中で聞く耳がしっかりとあり、かつきちんと噛み含めてという包容・受容系といった感じで受け手の粋(すい)を観れたようでよかったですわ。

オダギリさんのシーンでは妹の告白の際の驚愕したような眼の見開き方が印象に残りました。それと「人間って残酷ですよね」というシーンもグサリな割にはあっさり遠くに向かって言ってるようで印象深かったです。正しい(正大な)ことと後悔しないことは必ずしも一致しないという永遠に続く矛盾。言わんとしてることも深かったです。その割には世間話みたいに気負いが無くて。まあ熱く語られたら引きますけどね。塩梅が好きだなということです。

長澤さんのシーンでは酔って帰って来て「世にも愚かなピエロです」といった決めポーズが印象に残りました。確証はないのですが酔っ払ったお芝居はこれが初めてかと思われるのですが酔っ払いっぽく映りまして、十分大人じゃんと。家に帰ってすぐ水飲まず調理の心配してたくらいですからまだまだいけそう(呑めそう)な感じの酔い加減ということでしょうか。もっともその後一発で酔いが醒めるような事を兄に告げなくちゃならないんですからいくら呑んでても酔える心理状態じゃなくただ酔ってる振りだったのかもしれませんが。それくらい勢いをつけないと言えなかった内容ですから納得ではありました。

とにかくこのドラマどちらかといえば役者さんを愛でる作品であってあまり展開とかにこだわらないほうが愉しめるような気がしてきました。そういう目線で観てくと見所たくさんありますです。

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