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ぼくの妹 その3

 いいですなあ。ずしずし来ますわ。盟(オダギリさん)と九鬼(千原さん)のやりとりの一部始終は迫力ありましたです。

 生き様って言うんですかねえ。地下から這い上がってきて見えた景色を見回して何かを悟るってのはなんか感じますわ。もちろんそれは間違ってるという盟の理屈の方が正しく、皆それぞれに何かを抱えて生きていて地下から這い上がって見えた世界の眩しさはいいとこ取りというか眩しい部分しか見ていないだけの事であって。それで人生を悟ったかのように自分を卑下するのは間違っているんだと。間違っているけれど盟にもその景色は見えたというのはドラマ観てる側にも伝わってきました。ホント一瞬でもそうなのかあ、なんか判るよなと思っちゃいましたもの。

そんな九鬼の唯一の救いは里子(ともさかさん)の存在だけだっただけにそれを失って理性まで失ってしまって暴走しているというのは在りうる話しだよなと。でもあれだけ凝り固まった被害者意識を抱いていたらお医者さんでも草津の湯でもそうは容易く解きほぐせやしないだろなと思えてきます。

こうなると異様なストーカーとも呼べそうな勢いで、盟を文字通り滅ぼすまでなんかエスカレートしそうに思えてきます。盟の白髪が増えてくのも頷けます。勤め先の病院にまでその魔の手を伸ばす九鬼は失うものの無い者の強みというか凄みを感じます。

自分が落ち着く先はここじゃなくいつか田舎で暮らすのだと思っている盟であってもこういう誤解から逃避したかのような理由で終の棲家に往く事は望んではおらないようで闘う男の意思を感じます。そんなふたりの丁々発止は迫力ありましたです。とどめを刺さない蛇の生殺しみたいでした。私だったらこんなことがずうっと続いたら堪えられなくて気がふれてしまいますから警察なり弁護士なりに相談に行っちゃいそうですけど盟はどうするんでしょうねえ。親身になってくれそうな弁護士さんは近くにお一人おられますけど頼れる状況じゃないというのもまたややこしい話しです。

それにしても事件の真相は妹の颯(長澤さん)が握っているようで、「おにいちゃんにうそついたことなんか一度も無い。」という大嘘をついているところからして妹が絶対一番怪しいと言うかいかがわしいと言うか。兄弟なのにもしかしたら一番遠い存在なのかしらむと思えたりもしてきます。甲斐性も無いのに兄貴の母親代わりを買って出る身の程知らずというか己を知らない妹。それをいとおしく思えるおにいちゃんというのはなんか男はつらいよなのかまんざらでもないのかどっちなんでしょうねえ。私にも兄弟いまして、確かに一番近くて一番遠い存在という感覚は理解出来ますんでこの曖昧さは薄らほのかに「しょうがないなあ」という言葉で集約できるのは判らないでもないですが。こういうなにも相談せずにどんどんことを進めてしまう辺りは兄弟ならではの関係だよなあと。

でも判らないのは、なんで今まで同居してこなかったのか。そりゃあ確かにあれだけ自分の生活のペースを乱されたら堪ったもんじゃないのは分かりますけど妹の首に鎖をつけるのならもっと早くから同居という選択もあったんじゃないのかなと思わないでもないところです。

まあそう思えるくらいこのふたりは兄弟に映ります。遠慮会釈なしのこの空気感が上手いよなあと。

 お話しの展開はサスペンス調になってきており、オープニングタイトルでのほのぼのとした田舎の景色の絵づらと短いけれどほんわかする音楽とは全然違う方向に進んでるようでありまして心理戦の様相を呈して参りました。なんのかんのあっても最後はハッピーエンドとかいう甘い展開ではないのかもしれないです。もちろん能天気な私はハッピーエンドを望みますけど。

 で、どうでもいい感想をば。容姿のことを言うのはあれですが「長澤まさみ」のおみ足について。か細いというより痛々しいくらい細い。モデルさんじゃあないんだから画になるようにもう少し健康的なおみ足を披露して頂きたいと個人的に不遜ながらも思う次第であります。

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