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ドラマ 黒部の太陽 前編

 映画の方の話しではございません。テレビドラマの方の話しです。凄くいいです。久方振りにドキドキしながら観てました。

かたや命賭けてもの「使命」、こなた命張る「意気地」の美学。ぶつかり合いながらも成し遂げるために突き進む。迫力ありましたなあ。胆の据わった組織人と胆の据わった野性人の合作。それを送り出す人達。凄く惹き込まれてあっという間でありました。画もすごく綺麗かつ丁寧で、そして波乱万丈で。もう早く後編観たいですわ。

全編は「出陣」の前の「みそぎ」と俗世との断ち切りが主に描かれていた風に思えました。まるで戦地に向かう前のような(自分経験ありませんけど)。そもそも私生まれてませんから戦中派の日本人は先人であって実際一緒に仕事した経験は戦争を知らない子供たちの人々としかしたことないんでかく提示されればふ~んそうなんだと思うしかないのですが。かっこいいですな。こういう大人の下で働いてみたいと思いましたわ。

なんかあれば直ぐ横槍が入って頭下げ捲くって後退してしまう今のご時勢からすれば信念を貫ける環境があったってことなんでしょうか。負の要素として弱者には泣き寝入りをしなければならない世間とか色々ありましょうが仕事に対する意欲・信念を持つという意味では今よりずっと前を向いて取り組めそうな気がします。我を抑えての空気読みショーもしくは言った者勝ちの現代よりかはっきり言い合える相手に媚びないのがいいなあと。今との違いで象徴的だったのが現場で死傷者が出た時の死を悼む責任者に喝を入れるシーンでしょうか。今の管理責任者だったら間違いなく死にうろたえ萎縮する(起きてしまったことを悔やむ)のが普通の思考でありましょうがそんなんでどうすると諭す姿は今じゃ考えられないことかもしれません。でも私は納得です。

 もう出て来る人皆それぞれ人生背中にしょってて誰がどうのといちいち挙げていられないほど生き様が映っていました。ホント誰をチョイスしてもドラマの主人公になり得そうです。でも親方の香取さんと滝山役の小林さんは特に説得力ありましたです。倉松班の面々も一癖ありそうな人ばかりでそれを統べる親方の男としての力量を表わしているような相乗効果もありました。火野さんが効いてました。

ここに描かれている人達は戦争に行って命の切り貼りを経験してきて復員してからも仕事場で命のやりとりと恒に戦さ場におられたという感じがしてきて。これって達成感や充実感と共に生きてるという実感は半端なく満ち満ちているだろうけど今の感覚でみたら幸せを感じておられたのかなという気になりますです。家族を省みなかったり自分のやりたいことを蓋したりとか。我慢や辛抱が当たり前の資質だった時代なんでしょうか。それにしては豪快に会議とかでやりあってた開放する部分もあって。今の人種とはやっぱ違うなあと。でも比べたら今より昔の方がいいような気がしますです。たとえ状況が似通っていたとしてもはっきり戦争と違うのは「俺たちは大義名分で命を張ってるんじゃない」というセリフで述べられていた何のために全力を尽くすのかという目的意識の違いでしょうか。

まあホント心の沁みるセリフがあらゆるところに配置されていてきちんと見直さないと挙げきれない勢いでした。

 とんちんかんな感想ですけどコマーシャルが流れるとなんかほっとしました。現代に帰って来れたみたいで。そう思える程昭和31年にタイムスリップしたみたいな気がしてました(もちろん生まれてませんけど)。それと共に現代に一時戻ると現代の物の豊かさとドラマの世界での違いが見比べられるような気もしました。いざや豊かさを享受せんと謳うコマーシャルと仕事を成し遂げて豊かさを導かんと欲した時代との対比が出来たみたいで。ホントそう思えてくるほど世界感に染まって観てました。

いよいよ本当の困難が訪れるところで後編へ。いいとこで切られますなあ。後編への期待感抜群です。

 長丁場のドラマですのでリアルタイムで観ただけで見直しせずに感想書いてますんで役名を含め曖昧な部分や勘違いもあるやもしれませぬがご勘弁願います。

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