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つぶしがきかない

 「つぶしがきかない」。よく耳にしてた使われ方だと

「あんた今辞めたってつぶしきかないんだからもう少し頑張って続けなさいよ。」

とかいうものであった。つまり他の仕事に就いてもそれまでの経験が意味を成さなくなる。もしくは他の仕事じゃ一から出直し(ペーペーに戻る)で損するとかいう意味で使われてた。

1・年功序列じゃないけれど経験値や実績が物を言う

2・徒弟制度じゃないけれど0から積み上げて時間をかけて一人前に育っていく

1においての「つぶし」を「応用」と解釈すれば、つぶしがきかないとは次の仕事に応用できないという事になるのかな。そういう意味では「天下り」とやらは今までの経験が活かせて「つぶしがきく」ということになる。

別の解釈で「ごくつぶし」といったただ飯喰らいみたいな蓄財を消費するという意味(無駄に減る一方)での「つぶし」とも取れるとして「天下り」が税金の無駄金喰らいであるならば「つぶし」は「ごくつぶし」の「つぶし」と同じ意味になるような気もしてくるし。ビミョー。まあ普通は前者の応用という解釈なんだろうな。

2においては金の卵と言われ就職するなら中卒は企業の宝という頃の育てる時間と吸収力が抜群の相性だったころのお話し。ぺーぺーに戻るということは年下でも先輩と呼ばなくちゃいけなくなるということ。

こういった積み上げてなんぼの社会で的を得ていた表現も、急激な変革で技術・経験の蓄積が無意味になったこととか能力重視や即戦力重視とかで育てるのではなく使う(活かす)を重要視するようになって死語になりつつあるのかなと思えてくる。

各人のスキルが上がって職場を変えてもつぶしがきく時代になったのか熟練を要しない社会になったのかは分からない。どちらにしてもちょっとしたことで職を変える事が多くなった今では「つぶし」もへったくれもない時代になっているような気がするからこの言葉は死語になってるんじゃないかと。

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