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ありふれた奇跡 その9

 将来ばかりを気に病んでなくてもっと今をという説法は、考えようによっては刹那的ともいえる訳で。燃え上がる感情に逆らうなというのは理性と感情のせめぎ合いで感情を解放し理性の方は押さえ込めということなんでしょうか。

過去に感情の異様な湧き上がりに任せて自殺を試みた(みようとした)者同士だから、お互い今何かを乗り越えて生きているのは感情(衝動)を抑えて飛び出ないよう理性で蓋をしていられるからということなんでしょうかねえ。確かに気持ちを伝えるのがとてもぎこちなく映ってますんでなんかありふれたカップルには思えない部分が多いのですけど。

その癖、感が鋭く研ぎ澄まされているらしく加奈(仲間さん)の思惑を翔太(加瀬さん)は感じ取っていました。ホテル予約してあるということで下衆の勘繰り展開予測としましては、まあそういう関係性を結んで、そんでなななんと無理と言われた子宝が奇跡が起きて授かり周囲も態度一変して祝福の側に回りこれにて一件落着とかいう風に進むのかなと想像したんですが。どうもそんな甘い展開ではなく翔太の拒否にてより迷路にと進んでしまったような感がありました。

それでいてこれで分裂という風でもなく、二人ともお互いを引き摺っていて。特に翔太の方は藤本(陣内さん)に月見蕎麦奢りながらの会話で益々加奈LOVEという確信を強めていったようでありました。それに輪をかけておとうちゃん(風間さん)に呼ばれて?おかあちゃんの働いている飲食店で夫婦のあり方を教わったようで、周りがなんのかんの言っても二人にしか分かり得ない結びつきはあるんだと。例えおじいちゃんが猛反対したとしてもという新たな決意なんでしょうか。肝心の加奈の方に対してもどこを根拠にしてるのかよく分かりませんが自分のことを好きでいてくれると確信してるようです。赤い糸でも見えたんでしょうかねえ。

 一方の加奈につきましては私何を考えてるのか想像予想するのはとうに止めてますので、何するにしても「あっそう」という感じで観てるだけです。ただ殆どイメージがなかったスカート姿の加奈がこの最後と位置づけたデートにおいて観れたのはへ~という感じでした。「添え膳食わぬは男の恥」じゃないですけどあの状態で失敬するのはホント女性に失敬だよな大丈夫か女性に恥じかかせてと思わないでもない流れではありました。もちろん分かれるの厭だという方の怒りが優先した行動とは申せ次に逢う時翔太はどういう顔して逢うというんでしょうかねえ。

でもまあこの一件で翔太の方が優位に立った感はありますので今後は翔太が主導権を握って加奈は待つ人になるんでしょうか。そういうインパクトがあるように感じられたおデートの景色でありました。

 おじいちゃん(井川さん)。「戦災孤児」という言葉とても久し振りに聞く言葉です。裸一貫とはまさにこの事という見本のような苦難を想像させる言葉です。なんでしょうねえこの登場人物の中で一番幸せになって欲しいなと思えるキャラクターのような気がしてきました。こういう演出なんでしょうけど、おばあさま(八千草さん)とおじいちゃん以外の登場人物の物の言い様がとてもぎこちない感じがしてしまうんですが、そんな中でお二人は物凄く流暢な感情表現をされてるように映ってほっとしてしまうのであります。最良のエンディングはおじいちゃんも祝福するふたりってことなんでしょうか。子供が出来る出来ないに関わらず。でも「ありふれた奇跡」って具体的になんなんでしょうね。最初の出会い?

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