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ヴォイス・命なき者の声 その6

 ひとつ謎が解けました。久保秋(石原さん)は早くにご両親亡くされて苦学の末今に至るという経歴を歩みながら何ゆえ料理が下手なまま生きてこれたのかという疑問。それが解決しました。弟さんがおられて姉の料理下手を見かねて弟が料理を賄っていたということだったんですねえ。納得しました。

 で、まあ今回は「生きた人」を視るという新しい展開。しかも舌を噛みそうなややこしい名の症例。で、そのターゲットが志田未来さん。毎回思うんですけどゲストが豪華です。流石月9と言うべきか。

 お話しは意図的に病気を引き起こして注意や関心を自分に向けてもらいたいと自らを傷つけてるのではという疑問から展開が始まり、本人ではなくその近しい人が仕組んで(虐待して)いるのではという予想に変わる。家族は兄一人。しかもその兄は薬学部に通い薬物調達の手段ありという立場で怪しい。しかしその疑わしき唯一の肉親(家族)は会ってみれば品行方正疑う余地なき人格の持ち主。

果てさて真相は如何に。

 別の兄弟愛(久保秋家の)を提示して色んな形があると語りかけると共に、データや調査を推し進めた結果兄が限りなく怪しいと言う方向に向かっていく。歪な兄の思いなのかしらむと。兄の苦労を知っているから愚痴とか何も言わない妹に対してより頼られたいと言う願望によるものか。なんて犯人確定で動機探しか?と大己(瑛太さん)が分かったとした時はそう思ってました。

果てさて結末は如何に。

 犯人はやはりデータ嘘つかないということで推理的なひねりなく兄さんでした。で大己がやったことは引導を渡したというべきか兄弟共にやり直すべく諭したということでした。「まだ生きてるんだから。」と。新たな提示は妹も兄の蛮行を知ってた上でのことであったこと。なんか切ないと言うかむなしいというか。久保秋兄弟のように思いっきり言い合えることが出来ないのはなんかの詩のフレーズにあった「一人でいる時の寂しさより二人でいる時の孤独の方が哀しい」という言葉を思い出してしまいました。もちろんとんちんかんな思い出しでしたけどね。この時点では妹に攻撃することが目的だとばかり思って観てたもんで。

人情を挿む余地の無いという学問の冷酷さを垣間見た景色でありまして亮介(生田さん)のブルーな気持ちも分かりますですな。「真実を受け止めることでしか前に進めない。」という教授(時任さん)の言葉は「知らぬが仏」の世界とはやはり異なるようであります。優しそうなお方ではありますがやはり凡人とは別の世界にいきておられるお方のようでありました。

 兄がしたことは妹を故意に病気にさせた。その理由を考えてみると、生きていく上でのストレスの吐き出す場所がなく辿り着いた先が妹への虐待だった。シンプルに妹が厭になった。妹の存在が重荷になった。いい子過ぎて構うことが出来ずもっと甘えて欲しかった。などなど色々考えてしまいました。

 そんなこんなでいまいち分からなかった兄の動機でありましたがよく分からないまま一件落着するのかなと思ったら最後に明かされました。一所懸命頑張って生きてる姿を誰も見ていてくれない褒めてくれないという中で、唯一病院で「頑張った」と看護師さんが言ってくれたことに救いを求めるようになっていった。ということらしい。

これは意外でありまして、見事たばかられました。そうきたかと。しかも妹もそれを知った上で兄の気の済むようにと自分を押し殺していたということでありましてこれも意外でありました。なんか見事にひっくり返されてぐうの音も出ない展開で面白かったです。

 で、妹を出汁に使った蛮行によって生じた歪みをどう修復・清算するのかという方向に話しが進むのですが、家族の繋がりの形は千差万別色々あらあな。大己が離れ離れになる兄弟の橋渡しとなりえたのかどうかは正直よく分かりませんでした。余計なお世話ではなさそうでしたけど。でも双方一時はなれて頭を冷やすということでまた元に戻れそうな予感を抱かせる形でありました。

 いづれにせよ推理ドラマではなく人を描くドラマのようでありまして少し観方を変えたほうがいいのかなと思えた今回でした。

それにしても毎回しょっぱなに行なわれるショートコント?は面白いです。今回は太陽見てくしゃみする人。相方は亮介だけじゃないんですね。それだけみんなの間の親密度がより増したということなんでしょうか。

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2・2009年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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