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「チャイ飲む?」を読んで

長澤まさみ著「チャイ飲む?」を読んでの感想です。インドでの出来事やそこで想ったことを綴っているだけでなく普段からの心がけみたいなことも書かれていたように感じました。

帯びにも謳われてますけど「紀行写真エッセイ」で、写真撮影は山本絢子さんと記載されてます。普段から写真集とかは買う趣味がないので写真に関してなんか感想述べる知恵がないのでそれについては省くとして。しいて述べるなら芝居してる時よりもいい顔してるなあと。

文章のほうは長澤まさみさんらしい文章と思えます。ゴーストライター若しくは人気商売ゆえのチェック検閲という名の推敲を重ねての差し障りのないものになってるかというとそうでもなく結構原液のまま文字になってる雰囲気があります。なので公人「長澤まさみ」というよりも一個人(私人)長澤まさみさんの文章という勢いがあります。

別にカミングアウト的なことなぞ書いてある訳ではないのですがそこはかとなく人となりが読み取れそうな内容であると共に、これは個人的な感想なんですが文章の構成とか言い回しとかいったものがとても普段っぽく感じるのです。ある意味普段使いの遠州弁的表現に、お外に出ても恥ずかしくないようけっこい服着せておしゃまな表現に着せ替えたみたいな。なのでこの書かれている文章を遠州弁に変換するのに苦労せずに変換できるかもという気がしてくる程身近な表現に思えるのです。

もちろんだからといって遠州弁に変えるみたいなおちゃらけこいたらぶっさぐられるでしょうから止めときますけど。とにかく読みやすく伝わりやすかったことは確かです。で、印象に残ったことを以下に。ただし元が長文ではありませんので列記すると内容写すようなことになってしまうのでどこがどうという書き方ではなく漠然とした書き方をします。(まあ私の漠然独善は今日に限ったことではないですが)なので本を読んだ方しか分からないのであしからず。

「女優」という表現。女優の定義とかがあるのなら是非とも知りたいところですが私はあまりこの言葉が好きではありませんです。なのでいつも役者さんという表現を使うのですけれど長澤さんの女優という言葉のこの解釈は新鮮でしたなあ。でもインドの途中で改心されたとはいえ思ってることとやってることに矛盾があるよなあと。ご本人はそれを成長という言葉でまだ未完成だからと述べてられましたが。そう考えるとまだ「女優」を名乗るには早くないかい?と思ってしまいますです。別に悪口を言ってるつもりはなく、じゃあ何を以って優しいと言うかをもう少しはっきりして欲しかったなあと。

直接表現されてるわけではないのですが、多分出不精。しかも仕事じゃない時は、誰かに合わせる付き合うのを得意としないタイプ。しかも外に出るにはよいやさと自分に勢いつけないと出れないタイプのお人のように映ります。充足の時間を「平凡」と表現されてますが平穏とか安穏とかいった心が穏やかという表現の方が私的にはピンとくるんですけど違うんでしょうかねえ。なにしろ自分が平凡だなんて想ってる人なんかまずいないでしょうから。職業柄ご自身が平凡ではないと言う自覚がおありのようですけれど普通の職業に就いていたところでみんなそれぞれ何かと闘って生きてる訳ですから。役者さんをされる上でどんなものと闘っていてそれに打ち勝とうとしているのか。それをしなくて済むことが平凡ということなんでしょうけれどそれがなんなのか私は読み取れなかったです。

いつも最悪を想定して事に望むそうな。そうすれば現実ではそこまで悲観するようなことは起こらないから乗り越えられるものだと。私もA型人間ですから物事をまず悲観的に見るのですが、経験が蓄積されていくと下手に先が読めてきて悲観(予想)したとおりに物事が進んでいってしまって明日がしんどくなってきてしまいます。役者さんは現場から現場を渡り歩く稼業ですから毎日が恒に新鮮なのでしょうから私みたいな繰り返しの毎日とは違って正論なんでしょうか。

母上に人前とかでゆうちゃかん(言うな)とどんじかられた(強く叱られた)夢があるということで締められてます。その夢の中身を語られることはありませんでしたがいまも持ち続けているそうな。どういう夢かと詮索してもせんなきことゆえしませんが。「頑固」というワードははまりそうですな。

さすがに歳相応の文章という印象というか、結論を急いで出すことなく素直に今の心の持って行きようを表現されてるように思えました。あまりにも正直すぎてもっと大人になって生き様が固まってきたら将来と今が合致しない心持ちとかが生じそうですけど決して嘘じゃないから変わった(大人になった)で許されることなんでしょう。

とにかくインタビューを通してでなく自分の言葉で表わされている印象なので心情は伝わってきますです。価格は1.400円+税という事を考えると「ガンバタ」及び「長澤まさみ」のいづれかに興味を持たれた人でないと「高!」と感じるやもしれません。私は両方興味ありますんでOKでしたけど。

そういえばこの本の出版において大々的な宣伝活動されなかったらしいのですけれども。滅多にないイベント(インド紀行)だから記念と宣伝も兼ねて商売として本を出したという感じではなく思いの丈を素直に書いた心情を残そうといったメモリアル的な感じがします。多くの人に読んで欲しいというよりも自身の為に作られたみたいな印象で、だから出版記念のイベントとか行なわずこじんまりと発売されたのかなと勘繰ってしまいました。

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