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悪魔の手鞠唄2009年テレビ版

しかしまあなんと背景のけっこいこと。今時よう見つけてきたなあと感心しきりの景色です。家屋敷にしても見事としかいいようのない時代背景に思えます。といっても昭和30年代の隔離された村社会なぞ私の経験値にはありませんのであくまでそう見えたという事ですが。(尚以下の文章で共通語ではない表現が存在しますが出鱈目な方言で特にどこの国の言葉とかいうものではありません。)

とにかく造形的な画づらに関しては文句のつけようがないくらい綺麗で堪能いたしました。全編青味がかった色合いだと寒く感じて閉口するんですけどそうでもなかったのが好みでした。あの最後炎上する御殿の異様さはおいといて。

お話しの流れにつきましては映画の方をきっちし観ているので そがいな いかい 驚きっちゅうもんはなかったですけんど。原作が崩しようがないよくでけたお話しなので変え様がないのでしょうか。個性(オリジナリティ)を出そうとしたら事件に関しては辻褄が合わなくなるんでしょうかねえ。もちろん設定とか細かいところなんかは色々と違いましょうけどね。最近で言うところではチームバチスタみたいに犯人を変えるとかの思い切った変更は無理なんだろうなということです。それとも原作に対する敬意によるものなのでしょうか。どちらにしても映画のほうを知らない人の方がもう多いのかもしれませんが結末を知ってる私としてはそれだけに展開力より役者力と映像力が勝負の作品だと映ります。

映画と比べてなんて野暮なことはいたしませんが稲垣金田一さんに要望がありますです。もちろんこういうものも観たいと言う個人的な意見なのであって稲垣金田一さんを否定するものではありません。

稲垣金田一さんのこのシリーズも第5弾ということで、渥美さんとか古谷さんの金田一とかには違和感を感じてやはり石坂金田一さんでないとと思ってる私ですがなんか馴れてきましたです。調べたらまだ他にもたくさん金田一さんを演じられておられる役者さんがおられるようでそういえば豊川悦司さんや上川隆也さんも演じられてたそうな。稲垣金田一さんはとても理知的な印象で日本に古くから残る闇の部分の因習とかと対峙するには真逆なだけに怨念とかに引き摺られることなく推理を構築できそうな感じがしてきます。でも個人的にはそう言う類を理解した上で悩みながら進む石坂金田一さんのほうがタイプではありますが。

なので稲垣金田一さんに要望があるとしたら、推理してるというか頭の中が推理や可能性や事実とかが駆け巡っている感じがとても滲み出てるんですけど、些細なことにも耳を傾け眼を凝らすといった聞く耳を持った印象がもっと欲しいです。なにしろ事件はしがらみ・怨念・感情剥き出しのおどろおどろしたものばかりですから。クールに証拠を集めて推理を構築するといった西洋で行なわれてるようなスマートな事件が相手じゃないですからまず人(情)を分かろうとする雰囲気を強めに出して欲しいなということです。

いづれにしても継続は力なり。原作はまだまだありますからまだまだ続いて欲しいです。だって画がホント綺麗ですから。もうライフワークとしてまだどの役者さんも到達していないであろう全原作映像化制覇してください。もちろんスタッフさんもですけど。

谷原章介さんの活動弁士の様というか声の張りはよかったですなあ。確かにあの時代にいれば人気になるのも頷ける説得力ある弁士姿でした。

右往左往する様を自転車の行き来で表現されてましたけれど他になかったのかしらんと思える画でした。なんかドラマ全体の雰囲気にマッチしていないようなドタバタに感じたものですから。

村の長老のおばばが手鞠唄披露するシーンのついてた手鞠。ホントについてたのかなあと。ホントについてたとしたらとても異様な手に吸い付くような感じでなんか唄よりも手のほうに気がいってしまいました。

始めと終わりに人力車出てきたんですけど昭和の30年代にまだあったんですかあ。勉強になります。

ひらっち出とらしたなあ。存外逞しい心を持ったしっかりした青年役でありました。若干都会っぽい匂いがしてましたのでそういうのは消して欲しかったですが線の細い気弱なにいちゃんでなくてよかったです。舞台が岡山方面でしょうから山口県出身ということで多少は近いでしょうかららしい方言を期待したのですが自然過ぎて印象浅かったです。こういうのってやっぱ多少の誇張とかが必要なんでしょうかねえ。もっとも愛知や岐阜の人が・山梨・静岡の方言喋るのはむつかしいのと同じで岡山と山口ごちゃ混ぜにするなというお叱りを受けるような話しですけどね。

いずれにしても過去に活躍されたの名優の方々と比較され続けるこのシリーズ。今の役者さんのパワーの程を計るという側面もある訳でそういう愉しみも私にはあります。

ところでえらく脱線しますが、柴本幸さん。あがいな容姿であらっしゃってもお綺麗でおましたなあ。誰も嫁にしんならわしが欲しいわいと思いながら見ちょりました。おかっぱでしかも皮膚の色があの様なんですが美しさは隠せませなんだわです。脱線から話し戻しますけど物語の冒頭で里子が唄っていた手鞠唄。もう廃れたからと長老のばあばですら全部はよう思いだせんとまで言ってた手鞠唄をなんで里子が知ってたんだろう。

幻想と現実が入り混じった不思議な世界感でしたがおどろどろした部分が削ぎ落とされているのかなあと感じました。面白かったです。でもまたこれ観た後映画の方観たくなって見直してますけど。犬神家に続いて市川作品再感動の日々が続く今日この頃です。

追記、DVDに録画したの焼こうかと思ったら間違えて焼く前に消してしまいました。がちょ~んです。

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