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ブラッディ・マンデイその11

最終回。神という功名を求めてなのか高名な人物ですらという裏切りの連鎖が止まらない疑心暗鬼の闇が覆う巧妙な展開のドラマでありましたがようやく光明が差し込まれました。でもほの暗いともし火でありました。

ほろ苦い余韻です。今この国はおかしい。それを打ち消すことは提示していない。現実がそうなんだからと。つまりドラマでは何とか食い止めたけどまたいつ何時こういう輩が出てこないとも限らないおかしな現実の世の中だという警告なんでしょうか。

だから湧いて出てくる虫を潰すだけではいたちごっこにしか過ぎないよと。だからこそ良い方向に皆で変えて行こうよ観ている人間もというメッセージということでしょうか。

もし続編を想定しての謎残しというのならそういうことはきちんと続編ありとか提示して欲しいところであります。別にぽしゃったとしても文句はいいませんから。晴れやかに終えたというよりも抗争の末の両者犠牲を払っての痛み分けという穿った見方にも映ってしまいます。

そういう私の浅知恵の深読みは置いといて、主人公の藤丸ですら時として敵に渡った大事なリモコン(妹を人質)に操られテロ組織の片棒担がされた○人28号状態になったりの不安定なキャラで一寸先は闇状態でなんだかしんどかったです。そんな暗雲に包まれた世界の中で不惑のポジションでいてくれた加納というキャラが唯一の観る上での心持ちの命綱みたいに感じられました。爆弾と知りアジトに突入する時の加納(松重さん)はがんこかっこよかったです。

終わってみれば霧島も終始一貫正義の味方でありましたがさんざっぱら怪しげに写されてましたのでどこか信用置けなかったです。いかにも怪しげな新しく赴任してきた偉いさんでしたが顔に似合わず全うなお役人でした。終わってみればこんなとこまで不安を煽るかこのドラマはというトラップだったんだなと。でもなんで最後警告もしないで即発砲したんだろう霧島さんは。婚約者の敵討ちって柄じゃなさそうなのに。

そして藤丸の心の拠り所である妹と友達という信頼の輪の中から「K」が現る展開だから見ていて情緒不安定に陥ってしまうんでしょうか。明快に悪と対峙して戦うという構図ではなかっただけに爽快感のない顛末に映るんでしょうか。

整理してみると、お父さんはお国の為に密偵として密かに働いていた。真の首謀者(決定者)は「K」安斎真子だった。その「K」も教祖様と同様いいように使われただけのお飾りかのようであった。マヤは教団員ではなく傭兵みたいなもんで金銭報酬を得ての行動であってその依頼者とはロシア語で話していたし日本語でも話していた。「J」は自分の意図から外れたので爆弾拝借しておさらば(離脱)した。

お父さんは敷村教授がウィルスに対して行なってきたこと(自作自演)を把握していて元々切り捨てるつもりでいたんでしょうけど、潜入捜査の目的が宝石箱とはなにか探るものであるとしたならば、なんで「K」を連れ出して抹殺しようとしたんでしょうかねえ。ご注進ご注進と言ってサードアイに宝石箱は中性子爆弾だったと伝えれば良かったのにと思えるのは浅はかなんでしょうか。起動スイッチを握るのは「K」の命(脈拍)というところまで掴んだのでそれなら手っ取り早く殺してしまえホトトギスと思ったってことでいいんでしょうか。起動させる前なんだから捕まえてサードアイに引き渡せば済んだだろうにと思うのも浅はかなんでしょうか。

よくわかんないのは大臣はマヤを雇ってなにさせようとしたのか。もしかしたら大臣は依頼者じゃないのかな。大臣が雇ってたのはパピヨンの刺青のお兄さんのほうかしらむ。マヤにしてみれば今回はミッションコンプリートだったみたいですけど。孫である「J」を隠密裏に擁護しようとしたってことなんでしょうかねえ。その割には最後「J」とは分裂してたみたいだけど。マヤはどうやって教団組織から信頼を勝ち得たんだろう。それとウィルス撒こうが爆弾爆ぜて何万人殺されようがミッションの成否には係わり合いなかったってことだったんでしょうか。ロシアでの映像に映ってましたけど街がひとつ消える程の破壊力の中でどうやって瞬時に退避できたのかも謎です。理解不能なことだらけでドラマが終わっても全然分からない存在です。

「J」は数年前の教団のテロ未遂にも深く関わっていたってことらしいですから今回も「粛清」したくてしょうがないのは間違いないようです。じゃなんで宝石箱については邪魔?したんでしょうか。自分の理屈じゃないから気に入らないという理由じゃ納得できないところです。「J」の頭の中がなにも読めないのでこんなのに中性子爆弾持たせたままにしておいて終わるというのはなにも終わってない感じがする最大の要因でしょう。ブルーバードのファルコンへの追跡が失敗して処分したであろうにどうやってマヤ達から知らされていなかった爆弾の設置場所を掴んで拝借できたんでしょうか。「K」に直接聞いたんでしょうかねえ回りくどい事して。それと「J」に従っている僕(しもべ)たちは教団員なんでしょうかそれとも傭兵?別派のJ教の信者さんかしらむ。最後にファルコンに電話して勝ったのは君だとかいってその理由で良いセリフ吐いてましたけどやっぱ傷み分けというか泥仕合の末路に映ったことは否めませんでした。

終わってみれば狂気の教団のおいたに乗っかって(寄生して)大物が蠢いていたという教祖と新たな教祖がいいように使われていたとも見えなくもない展開でした。テロ集団と呼ばれる組織の中には狂信者と傭兵と密偵と復讐者が混在していて一枚岩どころか寄せ集めの集団に映りました。狂信者は国家転覆を図る世直しを夢見て教祖を崇め奉る働き蜂。それを操るのが「J」という復讐者。もうこれだけで十分捻じ曲がってそうですけどそれに加えて傭兵マヤの行動が教団側にしてみれば二転三転のしっちゃかめっちゃかで手を焼いていたみたいですけど

JだKだというのは本当に教祖の子供の数の呼称でイニシャルの略とかポジション名(ジョーカー・キング)とかいう意味じゃなかったんですね。しっかし教祖様凄い子沢山でびっくりです。上のA~Iまではどうなっちゃんたんでしょうか。数年前にファルコンの陰謀(お手柄)で一度一網打尽にされた時名誉の戦死とかされたんでしょうかねえ。

画はファルコンとブルーバードの空中戦とかは新鮮でした。ネットの世界をこういうスタイルで描くと言うのは私にしてみれば初めてなのでスピード感とかあって面白かったです。

終わり方がハッピーエンドとは程遠いものでしたが毎週観るのが楽しみだったことは事実ですから私の知能では謎のままだらけの展開でありましたが面白かったドラマだと思います。役者さんが良かったですね。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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