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セレブと貧乏太郎その7

ゴルゴのパロディかますとは、遊び心があるというか秘密が漏れたら本物に始末されちゃうぞとその大胆不敵さに心配にもなってくるんですが。でもそれはああ人違い勘違いという顛末しかも違った相手は詐欺師という展開で。

えせ作家さんへの有無をも言わせぬおもてなしの加減はさすが大金持ちと言う勢いで観ていて笑えました。所詮庶民レベルの金の亡者では芥川龍之介の「芋粥」状態に陥ってしまってありがたみもへったくれもなくギャグ以外のなにものでもない感じでした。

でもまあ書けない言い逃れの言い草は結構真実を突いているらしく、皆一同納得してしまうと言う辺りは流石人をたらしこむ才に秀でていて、だからこそニュースにもなるくらいの天職なんだというのは変に説得力ありましたですな。でもこれは結末に至って初めて真実を語れた理由が明らかになって間違った解釈だと気づくトリックであった訳ですが。

でもまあセレブといえども本質を見抜かず権威に弱いと言うか疑うことをしないのは、そんなんで金の匂いに引き寄せられる訳の分かんない連中をあしらう危険回避能力あるんかいと心配にもなってくるような冗句にも思えました。

もうひとつの太郎の破局の理由を求める旅路にも色んなキャラが登場してきて楽しかったですなこれまた。

今回とにかく詐欺師さんが出色でした。とても跳ね具合が面白くていかにも小悪党というただただ笑えました。コントとどう違うんだと言われたらあまりコントについては詳しくないんであれですけど。お笑いの方がドラマの中で演じるものと役者さんがコントまがいの演技をされる違いくらいは私でも分かりますので、とにかくやり過ぎとは特に感ぜずにこのドラマの世界に溶け込んでるキャラクターで面白かったです。役者さんのお名前が難しくて漢字が出ないので書けませんですけど。大分昔のグループサウンズの時代の遺物のようなキャラが印象的でありました。これもなんかのパロディなのかオマージュなのか。

それを言ってはお終いよなのかもしれませんが、日々の生活に困窮してるのにバイト代1万円を受け取らず自費で調査したという展開は健気というか格好いいんですけど一体幾ら費やしたんでしょうかねえ。あの生活レベルを想像すると飲み食い移動費を考えると大層な出費に思えるんですけど大丈夫なんでしょうか家計のやりくりは。

とにもかくにもその終わり方は存外にハッピーエンドで締めてきて意外でありました。ゴーストライターは影の存在からの脱却を果たし人情を描く作家たらんと第1歩を踏み出し、詐欺師と謳われた男は以前夢として作家を目指していたのを人生何の因果か道を踏み外して生きてきていたのではありますが、太郎の生き様に感銘しその感銘を活力にして一世一代の文章を創りあげて去っていくという展開。渡り鳥シリーズにしてはやけにギャグ満載でしたけど画にはなってました。憎めない悪党って感じで。

しかもその本がこれまたばんばん売れてしまうというオチまでついて。

太郎とその仲間たちに出会うと誰しもが幸せになれるという方向性は気持ちいです。なにより暖かくて面白いのがいいですよね。お金が人生の全てじゃないと言うことがきちんと伝わってくる回は観ていて気持ちいいですわ。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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