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EVER AIR@(前)を読んで

水月蓉さんのブログでとても読み応えのある記事(小説?)が発表されました。まだ前編ですので物語として言いも悪いも判断しようがないのですがとても惹き込まれるお話しが繰り広げられてます。

私は今までとんでもない卵だと知らずに応援というか見てたのかな。こういうストーリーテラーの素養を隠し持っていたなんて知らなかったですわ。贔屓の引き倒しかもしれないですけど普通(プロの作品として)にマンガとかドラマで見るようなものに近づきつつあるのではと。

恒に言葉ひとつひとつにこだわりを見せてきておられるんで、てっきり詩の世界のお方かと感じていたんですけどこんだけ展開の妙と発想の新鮮さを持ち合わせてるとは知りませんでした。表現力も短文で書いてる時と変わらぬパワーで。やっぱ若いってのは凄いなあとその持続力に感心するばかりです。

物語は前編ということで筋をどうたらこうたら言うには早過ぎるので概要とかは書きませんが、映二もまた吉崎と同じで透子には見せない裏の顔が実はあってスケッチに描かれた少女が透子になる(する)んじゃないのかという疑心暗鬼にさせる不気味さも感じました。つまり映二は連続殺人をしてるんじゃないのかと思ってしまったということです。そしてターゲットは透子なんじゃないのかと。そういうスリル感の演出が意図したものであるのならサスペンスも書けるというのかあと。(もっとも24歳が少女か?ちゃんと読めよという私に対するつっこみはありましょうが)こういうとこで殺人が行なわれるかもしれません一緒に探して防ぎましょうとか言って現場に連れ込んで今度の快楽殺人被害者はあなた(透子)って筋書きかなと私には思えたんですから。でも違ってたんですけどこういう惑わしも騙されて気持ちいい感じです。

独創的な表現を目指しておられる方で、仰々しくであろうと思われるところを行行しくと表現される意図が読めないのとか「ど○り」というそれで悩んでおられる方にとっては残酷な表現が飛んだりといった荒々しさが見え隠れするのですが、台詞が感情の発露というものでなくコミニケーションの手段としてリアルになっているし、登場人物に名前を配すなど読み手の利便を図られたプロ仕様と言う感じがしてきます。なにより画として光景が浮かんでくる感じは今までの中で一番と感じます。

映二も透子も年端も行かぬころから「死」と出会い続けている。そういう背景がきちんと描かれていて特異な能力を持ち得ても不思議に思わせない説得力が生まれてますし、同じ境遇を有する同士が疑心を抱えていたとしても相手を理解しうる素養を持ってるのも頷けますです。

ただあまり本を読まない人間の感想としましては、二人が現場の場所を探すくだりは後頭部が痛くなってきました。あそこはテンポアップというか短いセンテンスでポンポンと行くスピード感の切り替えが欲しかったです。もちろんおめえが本読みなれてないせいだと言われてしまえばそれまでのあくまで個人的な想いの話しですけど。

とにかく後編が愉しみであります。でもやっぱ縦書きで読みたいっす。

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