« 流星の絆その1(1話と2話) | トップページ | ブラッディ・マンデイその3 »

相棒 劇場版

テレビドラマの方は観てないんですが映画は観ました。DVDも発売になって改めて見直してこれ書いてます。とても映画らしい映画だなと感じますです。普通だと空気感を作り出すのが至難なのが恒ですがテレビドラマですでに構築されてる分いきなり本番って感じで得だよなあと感じます。テレビとの連動のメリットが凄く生かされてるんでしょうねおそらくは。

また、テレビシリーズ観てなくてもこれでもかという位の番宣をされておられましたので色んなお約束事知らなくても特に困ることなく作品を観れました。ユイカが出とらすもんで観ようというのが最大の動機でありましたが、よくよく考えてみれば鈴木砂羽さんも高樹沙耶さんもメイドイン浜松なので地元を応援するとこいてる割にはドラマを観てなかったという後ろめたさはあるんですが全く観ないよりかはいいだろうと開き直って堪能しましたです。

スケールがデカイなあというのが第一印象です。群集のシーンは、さすが日本人。いっせーのせってな感じで同じ行動をとる様が見事でした。雑踏という雰囲気ではなくひとつのことを皆でなしとげようとする統一性が感じられました。これだけ一斉に同じ方向を向く国民性だから人質に対する一斉のバッシングに人々が一気に乗っかるんだという納得感が確かにしてきました。ただ群集がリアルに見えたかどうかと言うとエキストラ(桜)に映って見えた印象の方が強いんで痛し痒しでしょうけど桜は日本の美ゆえらしいといえばらしいですけど。あまり洋画は見ない私ですが少なくとも群集の画に関しては洋画の方がリアルに見えてしまう私です。いづれにせよ芝居をするということが如何に難しいことなのかを改めて思い知る感じでありました。日本ではゲリラ(抜き打ち)撮影みたいなことしなければ勝手気ままな活き活きとした群集は撮れないんでしょうか。

犯人が誰かとか書いてしまうとネタバレ以外の何者でも無いのでそういうことはしませんが、凄くよく練れてる展開なだけにこれ書かないとなると筋道について書くことができない感じがするほど緻密な感じがします。見直してみればヒントというか伏線?がしっかり張られていて最初観た時の惑わされ加減はまるで右京さんのうしろにくっついて右往左往してるような立ち位置感覚でありました。結末を知った上で観ても答え合わせ的な目線で楽しめるしストーリーを追わなくて言い分役者さんじっくり愛でれるという事も出来て。やっぱよく出来た映画なんだろうなあと思えます。犯人の動機・具体的行動・結果ともに矛盾がなくしかも観ていておおそうなるのかという驚きもあってホント練れてるよなあと感じ入ります。やっぱ水谷豊さんええですわ問答無用で。

遊びが無いと言うか寄り道をしないというか。それでいて疲れることなく最後まで観ているものを引っ張る力は凄いなあと思いました。それが役者力によるものであり耳が痛い提起的内容でありと単なるスリリングな知的鬼ごっこに留まらない余韻を感じます。最後玉虫色になんだかなあという決着ではなくこんなデカイ話しでもそれなりにけじめをつけて終わろうとしたところが親切であろうかと思いますです。

個人的に愉しい映画であったかと問うと、楽しかったと答えます。なぜかというと自分の居場所が見つからなかったこと。感情移入できるキャラが見当たらず右京さんの後ろくっついていただけでありまして。愉しい作品って自分がもしその場にいたらと思わせる参加感を味わえるんですわ。追う方にも狩られる方にも傍観って感じでしたから。ひとつの事に全員が向かっていてしかもその役割を皆が担っていて余分に混ざる隙がないという言い方も出来ますわな。

それと、一番の悪党は情報に踊らされる愚民にありそれを扇動した者には撥が当たったとしても実際踊って焼き討ちした輩(やから)が野放しというのは現実的でありますが本当に解決したんだろうかというもやもやがどうしても残りますです。そういうものを取り上げ警告というか問題提起としただけでも十分なメッセージですが、もう少し踏み込んで欲しい欲がありますです。具体的にどういうシーンが観たかったんだといわれても答えに窮しますけど無い知恵絞るなら、メディアが過去の報道姿勢に対して謝罪するとか(犯人がおっ死んでたら)多くの人からの献花がなされてるとか。貧困なアイデアで説得力無いですけどとにかく、空港で人知れず心は晴れたけどどこか侘しげに去るというよりも出会えてよかったと心から満足して分かれるシーンであって欲しかったなと。あくまで個人的な意見ですのでそう思わなくとも気にしないで下さい。私はハッピーエンドにすぐもって行きたがる能天気な人間ですので甘くなろうとそっちの方が好みな軟弱者ですので。

どうしてこんなのがという人気倒れな思いは全くせず、人気の理由が納得の映画に思えました。続編作ってもいけてそう。人気と内容のバランスが非常にいい空気感を感じますです。テレビ観てないので当てずっぽうですけど映画だから特別なことしようとかではなくテレビでやってきた方向性を変えず背景を豪華にしたという普段着的(失礼な表現ですいません)な気取らない姿勢がよかったんじゃないのでしょうか。

もっとも逆に、知的に攻める右京さんVSなんも考えてない野趣たっぷりの無手勝流との噛み合わない対決ってのも観てみたい気はしますが。犯人がやること非論理的で理解出来ず悩める右京さんってのも面白そうかなと。でもそういうのだと薫ちゃんが得意かあ。でも一例として多重人格者だったら凡ての行動に整合性がないというのもありえそうで心理学(学問)の領域を越えててもおかしくないんじゃないのかなと。とにかくそう言う輩がミスを犯さずメーセージも残さず犯行犯してくのと対決するってのも観てみたいなあとふと思いました。妄想ですけどね。

|
|

« 流星の絆その1(1話と2話) | トップページ | ブラッディ・マンデイその3 »

3・映画・DVD」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 流星の絆その1(1話と2話) | トップページ | ブラッディ・マンデイその3 »