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Tomorrowその10

最終回。前回は病院という場であろうとも貧乏人の悲哀というものは存在して、それにつけ込まれて所詮この世は金次第という儚い現実で一気に閉鎖まで進んだ訳でありました。

ドラマが始まった当初は航平(竹野内さん)の再起のお話しで、その航平を立ち直らせてくれた愛子(菅野さん)であり、愛子にとっても最高の理解者は航平というお互いがお互いを必要とする存在でありながら、実は母を死に追いやった張本人(誤解であったけど)だったなんていう赤のシリーズの再来かと思わせる愛子(菅野さん)との丁々発止がメインだったのですが。

それが収束を迎えてからは、再建への険しい道のりが描かれてきていました。その顛末がこの回で描かれてる訳ですけど。人としての再生と病院という組織の再生を描ききるには10回では足りなかったんじゃないかと思えなくもなかったであります。決して寄り道してるような休題閑話みたいな回はなかったし、描ききっていないものとかもあるように思えて。

総てをはしょって大団円を迎える強引さがない方がもちろんいいのですけど、でもなんでしょうね初回の祭りの回の豪華さと最終回の出演者総出演のような人の出入りの華やかさが同じに見えて、始めから終わりが先に作られてその後に中を膨らませていったのかしらんと思えなくもない印象がありましたです。もちろん穿った考えで誤った印象でしょうけど。

素人なんで勝手に思うんですけど、それくらい副市長に提案した策は「グー!」という展開でしたんで、余計にもっと早くに気づけよと思ってしまいましたです。

ま、そういうお話しの展開はさておき、最終回は竹野内さんと陣内さんの啖呵が一番の見せ所という役者力での押しの一手という印象が強かったです。もちろん我が身の負傷を後回しにして他の傷ついている人を救わんとした菅野さんの姿が総ての人に懸命さと勇気(金に巻かれない)を与えたという説得力が効いてのことですけど。

で、すごい脱線した邪まな感想なんですけど、弱ってる姿の菅野さんが画になるというか惹かれてしまいましたです。ご本人が自身をドSと公言されていたように記憶してるんですが、お芝居が性格と逆転するとつい引き込まれてしまうんですかねえ。それとも単純にSの性格の人が弱ってるのが物珍しく映るだけなんでしょうか。ドラマと関係ないところでゾクゾクしちゃいました。申し訳ない。

最後の朝陽の中での握手というシーン。何故に左手?という疑問。愛子の右手が使えなくなっちゃったのか画づらの都合でこの方が画になったのか。という脱線話しはともかくとして、当初愛子が離婚歴アリという設定がなんじゃらほい。どういう意味があるんだろうかと思ってたんですが、二人の関係が恋愛関係にある風に映ってしまってはいけないという配慮だったんですかねえ。確かに最後の握手のシーンを観ると、恋に発展したなんてことに取れちゃうと安っぽくなりますわな。やっぱここは最高のパートナーとしての二人というのが相応しい訳で。

そういう意味ではよく練られてたんだなあと思えますです。

最終回観終えての率直な感想は、あれよあれよという感じでした。怒涛の展開と言い換えても言いのですが、にしてもよくもまあ身内というかみんな怪我したり病気したりなものよと言う感覚もありました。

愛子(菅野さん)・航平(竹野内さん)・師長(エドさん)・遠藤先生(緒川さん)・七海(黒川さん)・仙道(岸部さん)の奥さん・副市長(陣内さん)の娘さんなど。いくら都会ではないので人が少ないからといってこうも周りの人が病院の関係者にも関わらず普通に病院のお世話になるっていう奇遇を設定したものだなあという印象です。だからそれがなに?といわれても特になんだということじゃないんですけど。

正直10回は短いという感じがしますです。でも「竹野内豊」が観れたので得した感じです。前に前にという迫力勝負のフォワードみたいな役者さんが多い中で、一歩下がることを厭わないような穏やかなお芝居されて、でも決して埋没しないインパクトがあるって方はそうはいないので、貴重なもの観た感じですたい。ただ我も我もと押し出しの強い方と共演されたら多少印象が薄くなるやもしれませんのでそういう意味では菅野さんの内助の功が何気にあるのかも知れませんが。

それと今までとは微妙に違う「菅野美穂」というのも観れましたしね。どこがといいますと、強くくじけない前進あるのみくよくようじうじしないがモットーと言った風に映るのはいつもと一緒なのですが、肩に力が入っていないというか自然体な雰囲気がそこはかとなく滲んできてるようで。正しいと思えることははっきり言う・自分に正直に生きるために衝突を厭わない・目的の為の努力は怠らない・自らの痛みより他人の痛みを優先するといったような決して能天気な役ではなくいつも以上によいしょと気合い入れなきゃ生きていけないような愛子という役にも関わらず気負いの少ない雰囲気を醸し出してたのがいつもとは違ったという印象を受けましたです。以前にも書きましたが、このドラマの番宣でスタジオでのインタビューとかを受けてる時と愛子でいるドラマの中の時での菅野さんが同じに見えたせいかもしれませんが。

とにかく「竹野内・菅野コンビ」は抜群だったということなのでしょう多分。私みたいな諦めの早い人間が最終回まで欠かさず観たというのですから、強く惹き込まれたほどではないにせよ引き付けられたよく出来たドラマだという思いです。ただ繰り返しになりますが展開と回数のバランスがどうもという想いはあります。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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