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太陽と海の教室第9回

八朗の死。時代劇や推理サスペンスとかで扱われるような軽めの死ではなく、一人の人間が持つ重みを伴った死が描かれていました。なのであまり軽薄な感想言えない空気が漂っているのですが。

その死を受け入れ心の中を整理するそれぞれを描いていくのですが、「心が痛いので休んできます。」といって席を立つ澤水(谷月さん)がとてもさりげないんですけど効いてました。こういうヘビーなシチュエーションだと役者さんの心の痛みの表現力を試されることになるのでしょうが、谷村美月さんと吉高由里子さんは存在感ありました。谷村さんの目線の先に映ってるものがなんなのか想像してしまうとかいった細かいお芝居で惹きつけられるよなあと。もちろん加害者?の大政絢さんもですけど。でもなんで静岡から戻ってきて人魚姫のようにと八朗(濱田さん)を再び巻き込もうとしたのかという精神状態が不明で、そして今回の悔いるのみへという感情(心境)の変化がどうあったのかがどうにも理解できなくて。不思議ちゃんを理解できる程人生達観してないんで掴めない感じでした。

野辺送りをするかのように八朗の想い出を語る作業を、櫻井先生は辛いからやめようとした凛久に励行するのですが、実際のお葬式でも精進落としの席とかですることになるのですから必要であるべき作業なんでしょうか。ただこれを言うことで区切りをつけてさあ新たに明日をという意図なのか確認しあうことで永遠に忘れぬようにするためなのか。超現実的なお葬式だとなかなか故人のことが席の話題の中心になることはないですからええ歳こいてもよく知らないんですわこれが。まあ知らず知らずのうちに記憶を掘り起こしたりはしてますけどね。意識して忘れようとするのは無理があることは確かですけど。

最後の姿がダイイングメッセージになるとは思ってもいないものになるのはきついですよね。生きている限り形ある物を残したい自分が死しても残したいという欲望は誰しも持つものではありますが、残された方はしんどい限りです。

雪乃に対して怒りをぶつけようとした灯里(吉高さん)の狂気を鎮める時の櫻井先生(織田さん)おセリフ群は説得力ありましたです。今回一番に印象深いシーンでありました。直に「そんなことしたらハチが悲しむぞ。」なんて決して言わずに問い諭す穏やかさが印象的であり説得力ありましたです。そしてその後の「泣いたらいい」という言葉に対し「泣いたらハチが流される」という言葉。女性らしい言葉だなあと。泣いてストレス発散じゃないですけど女性は泣くことで綺麗さっぱり忘れる機能が備わっているらしく朴念仁な私には理解不能の機能なんですが、櫻井先生は「流すんじゃない。心に沁み込ませるんだ。」と言う訳でありまして。女心も分かってるってことなんでしょうね。

それにしても無念この上ない感情が滲み出ていて無言の中にも織田さんの迫力を感じましたです。死に至らしめるというのは誇大でしょうけども誰も誰かを傷つけないで生きてこれた人間なんて絶対いない筈で、この出来事は異常ではありますけど人はそういうものだと生徒特に雪乃に櫻井先生は教え諭すんでしょうか。生徒達も雪乃をどうそれぞれが許すのか。

学校側のトラブルで生徒達が受験できるかどうかも重要なポイントですけど人が人を許す過程をじっくり観たい気がしてますです。でも来週最終回なんですねえもう。

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