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あんどーなつその12

最終話。最後は日常を飛び越えたドラマならではの大事(おおごと)での締めと相成りや。

そもそもコンクールなんざ品評会と書く位の物を選ぶ催し。下町の人情とはなんの縁もゆかりも無いお祭りで、勝った負けたを決めること自体意味があるのかと。どんな無理でもいつもお世話になってるからとかお馴染みさんだからとかといった普段のお付き合いの上で成り立つ商売のような気がしてるだけに、縁(えにし)もなくただ商品の良し悪しだけで採用を決めるなんて言い出してきたのなら。

満月堂の意地にかけてけつ捲くって「てやんでえそんななあこっちから願い下げでえ!」とか言うのかと思ったんですが。存外あっさり「出ましょうよ。」と親方がのたまう。はたして親方の真意はなんぞや。おかみさんは看板(のれん)の大切さから断るつもりではあるが今まで世話になった家元の想いを考えると無碍にも出来ない板ばさみでいて悩んでおられたようですけど。いくらなんでも経営がきついからなんぞと言うつれない理由であって欲しくはないでげすなこれまた。

とまあ、とてもらしくない出来事のように思えますた。まあ確かに一大イベントではあろうかとは思いますが日常ではないですから。このドラマは日常の中の機微を丁寧に拾い上げて紡ぎあげられて出来る作品だと感じていたので最後に非日常を描く意義がなんなのかと。なつの成長記の証として腕と信頼を計る目安を表示するには確かに判り易いんですけど、まだ弟子入りして1年も経過していないんだからそうそう目を張る程のものは提示できないでしょうにねえと。

しかも散歩なんかして名所案内してる場合じゃあないでしょと突っ込みたくもなる訳ですがなつが緊張で手が震えちゃしょうがないかあ。

料理の鉄人じゃあないけれど、競って得することも確かにあって飛躍の為には大きいことなんでしょうけど、早すぎないかえと。

それにしても親方の不動心は大人ですわなあ。揺るぎないということと不安なところを見せないのとでは大きく違うのですが親方には気負いも不安もこれっぽっちも見えないところが格好いいですたい。コンクールなぞという勝手違いなとこでも平常心(いつもどおり)を失わない理由が垣間見えたら嬉しかったのですが私如きの頭では読み取れませんでした。

準決勝での空気感は両親兄妹の4人家族のように映りましたです。脇道に逸れますがしほりんの不安げな演技の印象が強く残りましたです。色んな役に挑戦してるしほりんですがこういう「芯は強いがその他は押しが弱い」キャラは珍しい訳で、にしては破綻なく演じられるものだとその演技の幅の広さというものを改めて見せ付けてくれたようでした。

で、まあ無事決勝に進む訳ですが、決勝のお題(テーマ)が「幸福」。で、表現した結晶たるお菓子が無事優勝を勝ち取り、何故これをと言う問いに「これが私の幸福」と言い切る親方。なつは高揚感を抑えきれず打ち震えるとな。

えげつないかもしれませんけど、最終回でコンクールに出るとなれば展開上余程のことがない限り優勝する筈という気分で観てました。なのでそれに挑む心持ちと勝ち得た後の手にしたものとはなにかということが見所なのだろうかなと思って観ていたのであります。

階段を一歩昇ったけど又明日から次なる階段を昇るということなでしょかねえ要は。修行に終わりはなく毎日が修行ということでちゃんちゃんとお開きってことでせうか。満月堂ここにありを天下に知ら示して良かった良かった。

なつを中心点にして観るとよくわかんないドラマですけど、親方とおかみさんを中心点にして観たら非常に判り易い「のれんを守るとは」というテーマに沿ったドラマでありました。弟子を取るとは技術を継承していくこと。のれんを守るというのはどういう節制を課さなければならないのかとか人間関係を含めた心技体共に維持することの大変さが上手く描かれてたような気がしますです。

風吹ジュンさんと國村隼さんががんこ良かったという印象がひたすら残る作品でした。しほりんはこのお二人に比べたらやっぱまだまだだなと。ま、この若さで肩並んでたら逆にきもいので当然でしょうけど。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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