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コード・ブルーその11(第11話)

「医療ドラマはフジテレビ」の看板を背負って、見事無事に大役を果たした感じのコード・ブルーでした。きちんと継承されてるだけでなく恒に新しい視点を探して描きだすところが凄いなとその取材力(リサーチ力)構成力に感心いたします。

まあ、ドラマの本筋的感想を述べても他でもっと懇切丁寧に述べられてることと思いますので、私としては私らしく枝葉の感想に終始したいと思いますです。

*ドラマに登場した運ばれてくる人達のことですけれど、こんだけ得々と自身のことを医者に語る患者さんが多いものなんでしょうかと思いましたです。そんなこと聞いてしまったら情が移るだけで聞いてる方は心が痛むだけじゃないのかと。助けられればいいけど全部が全部救える訳じゃない。医療は全能ではないという類のセリフも第四話にありましたし三井先生(りょうさん)なんかはそういう情に流されて辛い目に遭われていたんですから。

直すという行為は人間に対しても物に対しても人は行ないますが、物に対する修理のように人に対しても同じような心持ちで修繕が出来るのなら、お医者さんはその持てる力量をより一層遺憾なく発揮できるだろうにと。ただ単に痛がるとか苦しむ姿を見てられないとかいうことで冷静沈着な判断や行動が起こせないということではなくその人の人生まで背負ってしまうことの恐怖心というものがお医者さんの腕を鈍らせたりするのでしょうか。駄目でしたごめんなさいという失望感を味わい責められる恐怖が増すだけなんだろうなと思ってしまいました。

人間が物と違い物より尊く替え難いのは、生きてきた分だけ箔(生き様)が付いているからで、お宝と呼ばれる品にはただ単に美しいだけではなく大抵いわれや作者とかが付加として付くものですが、人間は物よりも遥かに多くのいわれや希望とか家族を背負ってきたことによる替えがたいかけがえの無い唯一無二の存在だからでしょう。そういう存在を対象に修繕しようというのですからそりゃびびりますわな。まだ完成されていないフェローと呼ばれるお医者さんを登場させたことでそのプレッシャーの凄さが分かった気になりました。

おそらくそういう意図があってのことで、そうやすやすと心を開く患者さんばかりじゃないでしょうにとは思いました。まあ、こうすることで分かり易く劇的になるので観てるだけのお気楽者にはありがたい配慮でありました。バランス的には緋山(戸田さん)にそういう患者がよく当たってた印象で次は白石(新垣さん)くらいでしたでしょうか。4人の中で一番突き放すように話し喧嘩腰に物言う緋山なのにと不思議には思えました。藤川(浅利さん)が一手に引き受けそうに見えるんですけどそうでもなかった印象です。

*最後の重傷者を救うシーンで危ない時は退避するという決め事を破る辺りは観ていてそうでなくちゃとは思ったんですが、組織の側の立場からすると命令違反はたとえ正義であっても重罪な事で、一度それを犯してくじけそうになってた白石が真っ先に「待ってください」と告げたのは興味を惹きました。どういう思いが駆け抜けたんだろうと。「熱さ」を感じたというのがキーワードであり別の視点(名医とは)からその答えを求めていた藍沢(山下さん)が同じように感じてという順番が面白くもあり不思議でもありという感じでした。私はあの時残って救命活動続けるんだろうなとは思ってましたが、先に言い出すのは緋山かなと想像していたんで。奥さんと旦那さんを絶対逢わせるんだという情に脆い緋山が強迫観念にも近い決意を抱いていた筈なので。

*後日談での三井先生に緋山が「大切な記念日なんだからその日くらい早く帰ったほうがいいですよ。」といって宿直替わるシーンなんですが、やっぱ私には「記念日」が大切だというのは理解出来ません。女性の方ってなでこうも記念日と言うのにこだわるのでしょうか。

*それらしい人間味の溢れた会話は屋上でというシチュエーション。どの作品から定番化したんでしょうか。医龍でもトゥモローでも確かそうだったよなあというイメージがありますです。

*一番しょうもない感想ですけど、設定の舞台は千葉県。千葉の上空から富士山見えるんだと言う驚きと、高速道路の景色茶畑が広がっていて千葉もお茶の栽培盛んなのかしらんと。

*まあしょうもないことごちゃごちゃと書きましたけど、愉しかったです。若者5人が主人公ということで色んな迷路を迷いながら成長してくドラマかなと観る前は想像してたんですけど、迷いながらの成長記ではありましたが場所は迷路などではなく真っ直ぐ伸びた本線道路を行く感じの直球勝負で骨太さを感じました。決して脇道に逸れず病院と現場の中で全てを描ききったところによるものでしょうか。

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