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世にも奇妙な物語08秋の特別編

いづれの作品も原作(オリジナル)が存在するショートストーリー群。発想が奇抜なもの勝ちと言う勢い。ショートと言う繋がりでいえば、高校の時分星新一のショートショートにはまったけれど、長さはほぼ同じでもそれとはなんか違う感じ。オチというか必ず最後にヒネリがあって読み手をあっと言わすのが星新一の作品群。それと比べると思い立ったが吉日であとは野となれ山となれじゃないけど勢いで押し捲るイメージをドラマからは感じました。でもこういう閃いたもの勝ちは私の好物です。当たりハズレが出ようとも苦になりません。好き嫌いはもちろん出ますけど。でもいいんです。

ショートショートについては最近NHKで各アーティストの方が独自の切り口でその世界を紡いでおられまするが、NHKの「アナログ」表示には憤怒の感を抱いている私としてはあえてここでは述べずにあくまでも原作においての話しをしているつもりであります。

で、ドラマの方に戻りますけど、よく言えばありえない奇抜な世界なのに流れがスムーズで違和感がない実際にありえそうな錯覚にすら陥る構成に見事仕上げられているドラマ。多少醒めた物言いならば始まりは突飛ながらも馴れてくれば先が予想できる展開のドラマ。そういう感じが大雑把に言うとそう感じました最後の推理タクシーを除いて。着地点が予想がついて、あっけにとられるようなとこに着地してもええんじゃないかとも思えました。

*行列のできる刑事

この作品だけマンガ・小説を原作としていないがリメイク作品

ひらっちの、こういう奴っていそうだよなとありえそうなキャラ作りで能天気さが演出されて可哀想なお話にならずに済んでる感じです。それでも遠藤さんまでも並んでしまった時の頭を掻き毟ってブルータスお前もかと叫ぶかのような悲壮感があって。ああやはりそれなりに悩んで生きてきたんだなあと決して無神経なんじゃなかったんだというのが滲み出ていて人間味を感じました。

遠藤憲一さんの行列に目覚めてしまう時の表情がとても印象的でした。ああやって行列の一員となってもやっぱ役者さんとしての輝きは出るもんだとも思いました。BoBAさんも出とらして、BoBAさんのブログによると、この作品は5年前に同じ監督さんが作られた作品のご自身の手によるリメイクだそうです。

しかもSGファンとしては、キャメラマン(ディレクター)の役が眞島秀和さんだったというオチまでついていて嬉しい限りでありました。エンドテロップ見るまで全然気づきませんでしたけど。

並んでしまうと何故人は無表情になるのかとか便所も自宅にも行列が途絶えないのかなど疑問と言うか無理があるだろうというツッコミがなくはないのですが役者力でがぶり寄りという感じの愉しい作品でした。

映像的には犯人を追う際の手持ちカメラみたいな映像。観ていてその揺れがちょっとリアルに気持ちが悪くなりました。

*推理タクシー

この作品だけなにも突拍子もないキャラクターや出来事が起こらない作品でした。でも最後の逆転というか意外な結末は予想してなかっただけにおお!でした。それはやはり谷原章介さんと佐野史郎さんの放つオーラ感によって見事に騙された結果でもある訳で。特に佐野さんのいかにもこいつが犯人なんだろうと思わせる雰囲気ぶんぶんに怪しく漂わせたことによるものでしょう。どうみても谷原さんが話しに聞き入った視聴者(探偵さん)にしか映りませんでしたし。画的にも雨の情景がやけに映えた印象でした。密室と言うか二人だけの空間という感じがつい話しに聞き入ってしまう雰囲気を醸し出していました。でなきゃ大変なことしでかした直後に話しになんかのめり込まないだろう普通はといういちゃもんでるところでしたが確かに聞き入ってしまう話法に映りました情景も含めて。

もっとも佐野さんの前の職業が嘘で実はやはり犯人そのものだったという考えも捨てきれず、過ちを犯した二人が雨が上がったこの後どうなったかという展開でも面白いなと思っても観れますしね。

この作品はお二人の駆け引きが悦な愉しさでした。ただ谷原さんがコミックマジックの手品師という設定はそのご容姿からして無理がありましたけど。普通に役者さんとかミュージシャンでいいんじゃなかったのかと。

*死後婚

死者同士なら供養であるけれど生者と死者となるとこれはもう供養などではなくいけにえを捧げるようなものであって、それを強要されたがために非業な目に遭う不幸を描いているので。趣旨(見所)は、 もてる女はつらいよということなのだろななんて言ってしまうと、ざけんなよと反論が来るかもしれないが。

生死にかかわらず添い遂げたいと思わせる女性のお話しであることは間違いのないところ。それを深田恭子さんが演じておられる訳で。いくら霊媒師や死後婚とかいうものをらしく描いたところで肝心の取り合いになるほどの魅力ある女性というところに説得力がなければ嘘くさくなる訳で。それを深田さんがどう演じたかと言うのがミソなんでしょうか。じゃあどういう女性なんだそういう女性は。

少なくとも魔性というより誠実という方向性に映りました。放って置けない(守ってあげたい)タイプか構って欲しい(守って欲しい)タイプかといえばどっちなんでしょうねえ。依存タイプには見えなかったんでおそらくはお友達的なお互いの距離を守りたいタイプなんでしょうね。もちろん役柄の話しで深田さんがということではありませんのでお間違いなく。蓼食う虫も好き好きと申しますから女性に求めるものは人それぞれでしょうけれどここに登場するのは誰しもが一緒にいたいと思わせる女性ということなのでそういう意味での理想の女性と言うのは依存するでもされるでもなく友達・同士感覚の横並びの関係ということなんでしょうか。とにもかくにも野郎の目線からして見れば清楚が絶対条件なのは確かなようです。

いづれにせよ一難去って又一難。間一髪のところで絵馬の奉納を阻止するも、別の絵馬が既に奉納されていたという結末でありましたが。最後の表情が運命に観念したのか好きだった人と添い遂げることでまあいいやと思ったのか。無念だったのか。どうとも読めるエンドでした。

*どつきどつかれて・・・・

大変申し訳ないのですが、関西の笑いはどうにも性に合わなくて、最初から最後まで理解できませんでした。

*ボディレンタル

死にたいと思ってるならその体他人が有効利用したって撥は当たるまいて。確かにと言う感じではあります。倫理感なんぞほっぽらかしてのお話しですけど。

で、まあ見所としては内田有紀さんの操られ具合と捨て鉢気味の本心と成功した人間のとる行動とのギャップの違いとか色んな要素を演技として求められているのですけれど、汚ギャルから操り人形・OLまでまあ違和感なく観れるお方ですこと。声のトーンとかも使い分けて女はげにおそろろしきと思っちゃうくらいでありました。

人は絶対服従できるのかという問いかけという側面も窺い知れる訳でありますが、さすがに吉行和子さんの役柄というか行動目的が善意が基で動いているのでそういう問いかけの部分は薄くて、どちらかというと服従と言うよりも導いて諭す感じに映りました。金持ちの善人などではなく金持ちの欲望の塊でもしあったならどういうお話しになったんでしょうか。テレビじゃそういうのは提示することは出来ないけれど今が最悪と思って死のうとしてたが現実はもっと下(最悪)があるんだということを経験して、契約終了後には自分死ぬ程悪い人生じゃないと思い直すという展開でも別バージョンで出来そうな気がしました。

途中体調不良にて本来の人格で仮(宿主)の人格のふりをしなければならなくなった時は観ていて大丈夫かよとつい心配してしまいました。それだけこのおばあさん凄すぎということなんですけんどまあそれだけ引き込まれたと言うことで。

ポジティブとネガティブのせめぎ合いはポジティブの勝ち。大きな幸せ掴むのもアリだけど小さな幸せ見つけたもの勝ちというのも確かにアリだなと思わせる後味でした。下世話な話しですけど報酬で大金貰って生活感がおかしくはならずに済んだんでしょうか。就職活動してたみたいですから大丈夫みたいでしたけど。金で人生おかしくなる人ってホント結構いますから。

それと就職活動してましたけど、せっかく体を捧げたこの機能使ってボランティア(有料だけど)じゃないけれどこう言う境遇にある人の願いを叶えるために次の宿主に仕えるって選択肢もあったような気がしないでもないです。邪道ですけどね。宿主の分だけストーリーがある訳で、連ドラも夢じゃない企画かなとふと思えたまでですたい。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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