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クッキングパパ

原作のマンガは多少かじってますので、そこはかとなく見比べたりもするのですが、家族の空気感は踏襲されてますが展開のうねりはさすがに2時間ドラマということで大きなうねりで構成されてましたので悪い意味ではなく違和感を感じました。

お父さんの一味(山口さん)は主役ゆえともかくとして、お母さんの虹子(富田さん)とお婆ちゃんのカツ代(中尾さん)が家族の空気感を見事に作られていて見応えありましたです。なぜ主役はともかくとしたかと言うと、大層一肌脱がなくちゃいけなくてやること一杯ありましたから。

まあそれはともかく富田靖子さん、なんか随分と久し振りと言う感じでした。そして相変わらず観てると明るくなれるというか元気をもらえそうな感じを受けました。

それは中尾ミエさんにも言えることで、このお二人が作り守る家庭は元気で明るいに決まってると思えます。ここの家に婿で入ったりなんかしたら「くよくよするんじゃないよ。」と終始励まされそうな感じです。

無論家長として君臨する旦那がしっかりしてるからでありますが、とにかく適度に生活感が滲み出ていて、それでいて見苦しくない塩梅が効いてて何気ない日常ですら見飽きない感じがしますです。

私は人違い・勘違いを言い出せないまま物事が進んでいってしまう展開が苦手でばれる(判明する)までが正直長く感じてしんどかったのですが、もっとしんどかったのは本物の幼馴染みの櫻井と対面した時の一味の素っ気無い態度でした。あんだけ懐かしんで矜持を開いてくれてる人を別の理由(櫻井だと思っていたら違う人だった)によって心が曇ろうと、それはそれ、これはこれで満面の微笑返しして欲しかったです。荒岩一味とは動じない広い人だという先入観を持っていたので。その場が駄目でも他の飲み屋とかで実は・・・とかいうフォローが欲しかったです最悪。

まあその後の展開はいい話ですのでケチつける気は毛頭なく、こうでなくちゃという感じで頷きながら観てましたです。地方ロケでのお約束というか必需な名所案内とかも人探しとチェイスシーンで漏れなくされてましたし。予想を覆す展開こそありませんでしたがツボは殆ど押さえた見応えでありましたです。

ストーリー展開はこのくらいにして、余談話しで。

福岡を舞台としてテレビ西日本開局50周年記念ということで、多くの地元出身の役者さんが出とらしたのが印象的でおました。

山口智充さんは関西のご出身としても、富田靖子さん・中尾ミエさん・田中健さん・陣内孝則さん・博多華丸大吉さんが地元福岡県のご出身

宮崎美子さんが熊本県で梶原善さんが岡山県・加藤夏希は秋田県で宇津井健東京都となっておりほぼ地元衆が錦を飾るような勢いです。特に田中健さんの相談役の役は迫力ありましたです。顔役という顔の意味がよく理解出来た感じでした。

音楽も主題歌が財津和夫さんで歌が藤井フミヤさん・劇中音楽も山口洋さん(すいません初めて聞くお名前です)と地元出身で固められるという福岡の底力を感じさせます。

静岡県でこういうドラマやったら殆ど駿河以東でキャスティングされちゃうんだろうなと言うほど遠州(静岡県西部)は役者さん(役者さんに限らないけど)輩出しない無粋な集落なので郷土愛に言うと羨ましい限りです。

郷土的に言うと浜松と福岡との共通点は祭りが有名なことくらいですが、あちらは山笠こちらは凧揚げ。山笠見て思うのは、男衆と女衆の役割分担がきっちりしていていいなあと。以前には凧揚げもそういう役割分担が明確にあったのですが、近年その境界線が崩れて女衆の男女平等参画という趣に傾いています。それをよしとする風潮があるのだからこうなってるんですけどなんか違うなあと思うのですが、山笠を見てやっぱりそうだよなあという思いが新たになりました。

ドラマの中で虹子さんが書いてた記事「おんなたちの祇園山笠」を読んでみたか気分になりましたわ。ところで地方ドラマの必需品方言はどうだったんでしょう抑え気味だったんでしょうか。私でも分かるくらいですから当然セーブされたんでしょうねきっと。でもこんだけ地元出身の方を揃えられたんだから字幕覚悟での言葉を堪能したかった部分もありますです。

このドラマの中で一番なるほどなあと思ったのが、お客様を招いての昼食会で仕出し弁当の代わりに一味が料理を振舞って好評を得るというのが確かにと思いました。そういえば昔会社の掲示板で正月に謹賀新年の文字は手書きが踊ってたんですけどいつのまにか味気ないワープロの印刷文字に変わって、心を籠めたというのはこういうことかと感じたのを思い出しました。

後はもう家族のルールというか荒岩家の人々の生活上の信念ですかねえ。ジュースの分配とか食べた者勝ちみたいな味とは別のおいしそうな雰囲気とかが良かったです。

原作はほのぼのの日常の喜怒哀楽を料理にからめたほくほくになるような印象でこのドラマのような一世一代のみたいな大仰なイベントが起こるようなものではなかった感じで記憶してるんですけど、連続ドラマでこのキャストで観てみたいです。たくさんの人がそう思えばそうなるのかな。そうなって欲しいドラマです。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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