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チーム・バチスタの栄光

映画館で観た時、面白いなあと思い、帰る道すがら余韻を引きずって帰れました。で、DVDが出て改めて観てみると気づかなかった伏線というかヒントがいたるところにあって、こりゃ非常に練られてたんだなあと再び感心しましたです。繰り返し観て愉しめるんですからやはりこれはいい映画です。

キャラクターが皆濃いのでそっちにばかり気が行ってたと始めに言い訳しといてですけんど、結末知った上で観ると、劇中で田口(竹内さん)がもっと早く気づいていればというセリフもむべなるかなという勢いで私がいかに鈍感(細かいとこ見過ごしてた)かと思い知らされたような親切設計の展開でした。ネタバレ書いてもしょうがありませんのでどこがどうとは記しませんけど。それに犯人?探しのお話しでもあるのでどのシーンで役者さんがどうのこうので良かったというのも記す訳にはいきませんから茫洋とした感想に終始しますです。言えることはお話しも面白かったけど役者さんも面白かったし迫力あったってことです。

最初竹内結子さんのほにゃっとしたおよそ医者らしくない空気感(茫洋感)を漂わすお芝居と、登場からして胡散臭い阿部寛さんの濃いキャラとで、これはコメディかと勘違いするくらいの勢いでした。事情聴取してるくらいまではこれはサスペンスでも推理でもないコメディだと。緊迫した手術のシーンとかもあるのにこんな能天気でいいのかいなと思えるくらいにやけて観てました。

それが山口良一さんの登場以降緊張感が増してきてどんどんシリアスな展開に引きずり込まれていきました。しかも一旦決着がついたかと思わせといての最終決着に至るまでの変遷がサヨナラゲーム観てるようで呆然でした。このトリックは専門家ならではであって素人では絶対思いつかない展開です。まさに餅は餅屋の仕事振りです。

メッセージ性が強い訳でもなく普段見たこともない異次元の世界にトリップする訳でもないのですけど後味が悪くないし着実に日常の世界とは離れることが出来るのでシンプルに娯楽として嗚呼愉しかったといえる作品でした。

私はそう思えたんですが、原作が小説でベストセラーを題材にしてるわけで、しかも作者の方が現役のお医者さんだということらしく。どうもテーマは「謎解き」ではなく「医療」にあるらしいので私の感想は親(作り手)の心子(視聴者)知らずなのでしょうおそらくは。

繰り返し映し出される手術シーンは下手するとど素人なんかが観たら飽きる惧れもあるのですがそういうこともなく緊迫して観れたというのは迫力がホントあったってことなんでしょう。皆さんの役作りの成果ということなんでしょうか。

制作にテレビ局(TBS)が関わっているので、直ぐにでなくても我慢してればそのうちテレビで放映してくれるだろうから節約の意味でもDVD買うのどうしようかなとは思ったんですけどついつい観たくて買ってしまいました。

監督さんが映像化困難といわれた「アヒルと鴨のコインロッカー」を映画化した監督である中村義洋さんなのでそのインタビューとか入ってたらいいなと思ったのも買った理由なんですけど、ほんのポチっとでちと淋しい。でも両作品ともヒットした原作を叩き台にして組み上げられてる訳で文字で読み手がそれぞれ構築しているものを俺と違うと思われずに魅せるかという難関をクリアされてるその極意が僅かながらも窺い知れたのは良かったとこであります。それは他の人がどう見るかということではなく自分がこの原作のどこに面白いと感じたかということを追い求めるという姿勢になるほどなと。強引な表現ですけど、良い意味で読書感想文を映画としてるんだろうなと思いました。

他の映像特典とか地味でしたしオーディオコメンタリーもないしと、おまけで得した感は薄いです。でも医療のアドバイザーとして本物志向で正面から役者さん達も含めて全員が取り組んでいたというのは伝わってきますのでおちゃらけた空気感が現場には存在してなかったようですので愉快なオフショットとかなかったのは致し方ないのでしょう。

まあ、単純に映画を愉しむなら買って損はもちろんないいい映画ですけど2枚組みの豪華さがあるかというと左程でもと感じるので微妙ではありますが4700円(税抜き)というのは納得の範囲内であります。スタンダードだデラックスだとかで2枚組みで6000円台ってのも中には平気でありますから。そういうのに比べればね。正直言えば3000円台が理想の価格帯ですけど。

映画で気になったのはあんだけ普段ほげっとしてる人がソフトボールになるとキリリとするもんかいなとその変身振りが不思議かなと。後、思い違いなんでしょうけど黒人の少年にしては体が黄色人っぽかったかなと。それと最後の対決はなんだったんだろうかという素朴な疑問。まだなんかある(用がある)ということなんでしょうか。まあこれがあるから音楽とも絡み合って気持ちいい余韻で生まれるんですけどね。

それにしても難しいですねトリックというか推理物の作品の感想書くのは。原作見てから映画観る人にしてみればネタバレもへったくれもなくむしろ各シーンでのああたらこうたらを人が実際に動くとどうなるのかの感想を細かく書いたほうが判り易いでしょうし、なんの予備知識もなく観ようとするなら得意げにネタバラシしてその時の役者さんがどうだったとか書いても余計な雑音でしかないでしょうし。ホントのこと思えばそれぞれのシーンでの役者さんのやり取りや演技が魅力的なんで書きたいところですが、私も他の人のネタバレのブログとか読むとしらけたりしますので。

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