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モンスター・ペアレントその8(第Ⅶ話)

毎回思うことは、モンスターがやたらと強力で、しかも輪をかけてすんごい役者さんをキャスティングしてる分凄さ倍増で、とても教育委員会と学校側が勝てそうに見えないのです。でもまあそもそも解決に当たっては対決でなく融和を目指しているのだから勝ち負けなぞ存在しない。そういう姿勢と視点だから、白黒つける弁護士さんのイメージからは随分と外れるイメージがあります。

しかも米倉さんには、決着はイエスノーであって妥協は好きくないという対決のイメージがあるので、らしくないという印象を受けますです。

この二つの誤ったイメージがこびりついているから、モンスターを退治することなく和解して行く展開には少なからずのストレスが観ていて生じていたのかもしれませんです。

でももう大分馴れてまいりました。

今回のモンスターは未来が見えるという信念を持ちそれを拠り所としての危険回避を第一とし、その為には周りのことなど構ってられないという親。ここまでくると精神科医のお医者さんの出番じゃないのかとさえ思えてくる展開です。本当に予知能力があったのかはともかくとして、理不尽というよりも常識の範囲で生きてる人間からすればあまりにも根拠のない理由で改善を求めるという光景はとても異常です。自分を離れて見れない狭い視野になってしまってる人の目を覚まさせると言うことに尽きるんでしょうけど、それをどうやってというのが見所でありました。

生まれついてのという生来の才によるものではなく、過去に起きた娘の手に傷が残ってしまうような事故を防げなかった後悔の念が繁殖増幅してしまって、二度と起こさぬようにと危険性の排除が強迫観念のようになり。挙句に負の要素が頭をよぎるようになったということ。離婚等により「守る」は我のみという強い孤独心が余計加速させたらしいのですけど。

「守る」なんて一生ものじゃないすから。どこかで切り替えるべきかと存じますです。「自分の身は自分で守れ」と。子離れできない親が悪いのか親離れできない子が悪いのかは知りませんがその変遷の過程が「独り立ち」つまり独立というものなのでしょう。それが中学なのか高校なのか小学生の時期なのかは知りませんが夫婦と同じで蜜月・倦怠・そして安定へたすりゃ破局へと変遷するような関係が親と子にもあるということなんでしょう。

話しが今回ややこしくなったのは、子供がひたすら我慢していたこと。お母さんのやっていることが正しいとは思えないが自分が怪我してしまったことによって家庭が崩壊し母親の心が病んでしまったと思い込んでしまったことが可哀想な状況を増幅させてしまったようでした。まあ今回に限らず親のしている迷惑を子供が知らないか否定しないシチュエーションばかりなんですけど、「お願いだから恥ずかしいからやめて」と子供が言えば済むんじゃないかと思うのは甘いんでしょうかねえ。

結果としては今回も臭い匂いは元から断たなきゃ駄目とばかりに、何故こうなったのかという原因まで遡って修正したように映りました。結果としての要求にいちいち振り回されていたら防衛一方できりがないということなんでしょうね。まさしく彼を知り己を知れば百戦危うからずといったところなんでしょうか。タイムマシンが必要なようです。

それにしてもよく出てくる言葉が「責任」。もしなにかあったら誰が責任とってくれるんだと常套文句で脅されて、「私が取ります」と安易にいえないのがもどかしいとこではあります。昔だったら「そこまでおっしゃるならお任せします。」で一件落着という感じだったんですけど、今は「ならお手並み拝見。」で、もし失態でも起ころうものなら揚げ足取るなんてもんじゃない「だからいっただろう。」と徹底的に追求されてどつぼにはまるんでしょうな。今回は望月(ひらっち)が美人先生の前でええかっこしたくて「責任とりましょう。」といって物事が進行していったのですけど、現実的にはとりにくい世界になってるのは事実です。なにしろ他人がどうなろうと知ったことじゃないと平気で思う人ばかりですから。自分がもしその立場だったらという気遣いなど毛頭なく、「あんたの仕事だろう」という突き放した思考しかない人ばかりですから。それでいて芸能人とかには自分がもしそうなれたらなんて考えてるというそれはそれこれはこれという都合のいい区別はもってるくせしてね。自分が出来ないようなことを人に押し付けるなと言いたくなるなんか怒れるモンスターではあります。

自分ならできることをあなたは出来ないと無能呼ばわりするモンスターも過去に登場しましたけど、こういうモンスターは別種で私も苦手で対処のイメージが湧きません。

予言とか占いとか曖昧なこと言えばたいていこじ付けでそう思えてくるもんですからこういう理屈で社会を動かそうなんて無理だと思うんですけどねえ。他人にたいする予言はそんな感じでも我が子のことに関しては予言どおりにも見えてまさしく気合だ気合だ気合だあって一念岩をも通すって感じでした。正直バケモノ封じよくできたもんだと思いましたです。退治ではなく封じですから陰陽師の世界みたいでした。

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