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コード・ブルーその8(第8話)

物凄いとこでぶった切って次週へと続く辺りはよくぞ引っ張るものよと感心する次第で。正に正夢。あれは予知夢かと見まごうばかりの展開でありました。冒頭のシーンでは以前の事故現場を思い出していたのかなと想像したんですが夢でした。夢と分かった時点で恒にそういう不安と格闘してるんだろうなと思いました。夢判断なんざ私が出るはずもないので勝手にそう思っただけですけどね。

で、まあ、その後いつもの日常になって騒々しい家族に振り回されてく訳で、その時点ではあの夢は白石の憂鬱の描写かなと。緋山(戸田さん)は合コン行くって気張ってたし、それぞれが溜まったストレスをどう捌くかと言う回かなと思ったんですわ。じいじは手に負えないしガキンチョはこまっしゃくれててうざったいし。

話し外れますけど、私こまっしゃくれたガキが嫌いです。扶養家族の癖して生意気こくのは家族だけにしろと。よそ様にまで家にいるかのような態度をとるものじゃない。自らの力で生きてる人間とため口利くのは十年早いと、つい親はなにやってるんだと思ってしまいます。まあそう思わせる役どころに見事にまんまとはまっている訳で子役の女の子が上手かったってことになるんでしょうけど。

それで話し戻しますけど、緋山は合コン止めて藍沢(山下さん)は珍しく助けたいと漏らし皆に囃したてられ、白石は手術の同意書への署名をぐずる母親を自らの感情を吐露することによって信頼を勝ち得てと何のために医者やってるのかという問いに答えを見つけつつあるんだろうなと。

そう思わせといてのヘリの出動での夢が現実にの出来事。事故の最前線に行けば事故に巻き込まれる危険性も確かにある訳で(まあ実際に現場に直にヘリ降りれるような広いとこなんてそうはないでしょうけど)。わずかばかりでも答えと勇気を見つけ出したばかりで、そのヤル気が空回りの勇み足をして災難に遭ってしまう所を黒田先生が身代わりになって事故に遭ってしまう。その光景がまるで夢の中に出てきた光景と同じであり、尚且つ自分のせいでという罪の意識に捉われて呆然とする白石。

普段から恒に不安と闘っている白石(新垣さん)が、こともあろうかかような仕打ち(試練)を受けるとは。弱り目に祟り目じゃないですけど傷口に塩塗るような出来事でありました。さすがにこういう状態で冷静でいられたら嘘だろう?と思えるので初めてヘリの乗った時の心が復活してもむべなるかなという感じです。何やってるんだと叱咤出来る奴はさすがにいないでしょう。黒田先生(柳葉さん)ならできるかな。

ま、夢に見たことを知ってたのはきっちり振られた森本先生(勝村さん)だけでしょうから黒田先生はここまで不安と毎日闘ってるなんて気づいていなかったかもしれませんので、単純に医者としての資質という観点から「駄目だこりゃ。」という判断に至ってるのかもしれないですよね。

どちらにせよ、自分のせいでという負い目を確実に負った白石に冷静でいろと黒田先生が言えるとも思えないし痛みでそれどころじゃなかったでしょうからお互い成り行きになすがままで藍沢と緋山の到着を待つまで殆どなにも出来なかったのは責められないのかもしれません。さて、これによって現場に共にいた冴島(比嘉さん)は白石をどう評価するんでしょうか。「やっぱあなたには無理。」っていうんでしょうかねえ。白石は立ち直れるんでしょうか。

前回の訴訟の一件。三井先生(りょうさん)の想いが通じたのか取り下げということで一応の決着を見ました。ですがお墓参りのシーンを観てると一生重い十字架を背負っていかなくてはならないみたいで切なくなりました。一体そうまでして医者を続ける心の支えと言うのは何なんでしょうか。それが見つかった時にフェローと呼ばれる4人が一人で任せられる一任前(一人前)と呼ばれるお医者さんになるってことなんでしょうか。技術もそうなんですけどここまでくると精神論の世界のようです。結論は「人情味に惑わされずに待ってる人がいる限り気合だ気相だ気愛だあ!」(スタッフの気が合う・患者(相手)の気を読む・患者を慈しむ)ってことに行き着くんでしょうか。その根拠を診せて欲しいところではあります。

ここまで展開が緻密だと役者さんがどうのこうの愛でる暇がないくらいストーリーを追っているので余裕ぶっこく暇ホントないんですけど不安定だけど逃げないみたいな役に新垣結衣さんは適役だと感じます。決して強気じゃないし打たれ強い風にも見えないんですけど辛抱が似合う感じです。もちろん役者さんとしてのイメージであってご本人がそう見えるといってる訳ではありませんのであしからず。それと小さなことでも幸せでお腹満腹に感じられそうで、野望なぞもってなさそうなガツガツしてない印象もありますです。

対照的に山下智久さんが野望を現実化するために努力する姿勢とそのための努力を厭わない役がはまってる感じでその色味の違いが面白いところでもあります。

この回で好きなセリフは緋山が合コンに行くのに白石を誘わないことについて「当たり前でしょう。外でまであんたの顔見たくない。」というセリフ。

仲がいいとは思ってませんが食事の際は同じテーブルで食事してるし、同じ女子という事で多少の理解はし合ってるのかと思っていたんですけど。こんなドライでいいのかしらんと思ってしまいました。もしこれが普通の仕事(職場)だったらということは差し引いても面と向かってそんな事言われた日にゃあ付き合いづらくなるだろうにと思うんですよ。病院という職場は戦士の顔を必要とする遠慮会釈のない戦場なんでしょうかねえ。まあ緋山の性格に拠るものでしょうけど、馴れ合い不要ということですか。お医者さんや看護師さんとかは自分が病気になっても自分の勤めてる病院での治療を敬遠するという話しを聞いたことがあるような。人としての顔と医療に関わる顔は全く異なるということなんでしょうか。病院で逢う顔を見ると医者のスイッチが入っちゃうってことで落ち着けないんでしょうかねえ。それとも仕事をうまくやっていくというのはお互いの力量を遺憾なく発揮することであって弱いところ(ひとりの人間の素の部分)は見せないことだということでしょうか。普通の職場みたいに弱いところは誰しも必ずあるもので、それをお互い慰めあっていこうという相身互いの想いってのがないんでしょうかと。普通だったらどういう奴なのか知っといた方が絶対仕事一緒にする上で有利ですから。ま、深読みどころじゃない脱線妄想気味の余韻を感じたセリフでありました。

冴島にも以前駄目出しされたり緋山にもつっけんどんにされたり入院したおかまさんにも注意されたりと、白石って女性にモテナイ人なんですかねえ。無論これは蛇足な感想です。

ひとつよく理解できなかったのは、手術の同意書への署名を躊躇する人なんかいるのかということです。意識不明の惧れもあるし回復も明言できないが手術しなければ死ぬと言われて混乱してるとはいえ、はいそうですかよろしくお願いしますと言えない人がいるのかということ。ドラマ上白石の成長を促す結果を導き出す為にぐずるという事が必要だったのかもしれませんがなんかすっきりしない後味でした。

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