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あんどーなつその7

原作のマンガでは安藤奈津は20歳という設定らしい。じゃあそれを演ずるしほりんは何歳かというと22歳と相成り。それにしてはとても落ち着いて見えて27・8かと勝手に想像してました。考えてみれば主人公の割には殆ど外面(そとづら)での行動に対する想いばかりで人としての内面(うちづら)が描かれていなくてドラマのなつは幾つかなのかさえ知らずに観てました。

もっともよそ様のお宅にどやどや上がりこんで宴会の準備始めちゃうくらいプレイバシーが希薄な社会の中で生活してるんでおちおち仮面を外せない部分があるのかもしれないから大人びた雰囲気にならざるを得ないのかもしれないですけど。それでも今回はなつ自身の話しがありましたです。同い年の人が出てきた時の多少緩めな物言いが普段張り詰めた環境の中で生活してる雰囲気を醸し出してます。

なつのお母さんはなつを生んで直ぐに天国へ召されたそうな。おばあちゃんっ子で歳は原作と同じ二十歳。以前からの情報は福井から上京。兄弟はいるのかしらん。お菓子の道を目指した動機は?最終目標は?とかまだまだ良く分からないなつです。

世話役というか人と人のこじれを仲介して丸く収める他人が住む町。面倒見がいいというだけでなく片寄せあって生きているから助け合わないといけないのかもしれないです。お金が全てじゃない人達だからその商売は決して貪欲なものではなく分相応の収入で暮らしているのでしょう。つつましくという表現の方が適切なんでしょうけど。銭の為に生きていないから清さを感じたりもしますです。町全体が家族ということだそうで。なつもおかみさんにいい事も悪い事も報告相談してて隠し事を持たない共有することを当たり前のようにやってます。住み込み始めてまだそう絶ってないのにこの順応性は時代が遡っていやしないだろうかと思える程現代からかけ離れた絵空事のようにも映ります。

で、この回は芸者さんのご登場。もう殆ど毎回観光案内と化しているようでもあり、菓子パンでもタイアップされてるようですのでなにかとお忙しいようで。

しかしよくよくじっくり見ると今回の主役はおかみさん(風吹さん)でなつは休題閑話でした。浅草に帰りたいと助けを求められその仲介に奔走するおかみさん。なかなか言い出すタイミングを掴みきれなくて、困った困ったでした。思案を巡らし困惑する様が上手いなあと。

それはともかく結局は直に仲をとりもつ正攻法ではなく世間の噂話という外堀から攻めが始まる搦め手はよけい意地張り守りを強化させる結果となる。男衆はというと、女衆の話しだからとなにもしないが一番と見守る想い。男衆と女衆の役割分担というものがきちんと存在していてそれぞれなにをすべきしなければいけないのかが判り易いけじめのはっきりした社会のようです。お話しは無事落着したようですけど、こう言う苦労を買って出る人を周りがきちんと感謝する空気感が心地よいところです。たとえ上手くいかなくてもきちんとその苦労を周りが見ていて、それをねぎらう心が栄養源だと思えます。

それと今回の雪解けのきっかけは思い出の品(お着物)最後の決め手はもちろんお菓子でしたけど。物を大切にするということはそれにまつわる想い出も大切にすると言うことで、エコだ何だのと言う前に受け継ぐ心というのも宝物なんだなというのが伝わります。

ものすごい地味なドラマで刺激的な要素なぞないのですが、人として生きてくために何をすべきかを身近に教えてくれるようで、なにかと耳が痛い話しばかりではありますが接していたい感じにさせるドラマです。親方との関係だけでなくおかみさんの存在がこのドラマを暖かいと感じさせる要因でしょう。風吹ジュンさんががんこ映えた回に思えましたです。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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