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Tomorrowその3

今回は迷惑な(イレギュラーな行動を取る)患者さんのお話し。ただし社会や他人に甘えきった自分を王様と思い込んでるような輩ではなくむしろ人に頼らない大人過ぎる頑固者が病院のルールや要望を受け入れずに困らせるお人の話し。困らせることでは同じかもしれませんが、こういう人なら許すべきと思わせる困った人が描かれてました。

劇だ!ドラマの醍醐味だ!といった人情劇のお手本みたいな展開でした。「よっ!ご両人!!」と掛け声かけたくなる勢いでした。好みかどうかは別として。

私が棲む浜松は文化はど田舎ですが、人口81万という政令指定都市です。したがって無医村というような体験をしたことがなく、浜松医大が設立された頃からはより医療に関しては例えば浜松方式と呼ばれる救急医療システムを持ちドクターヘリも兼ね備えるなどという医療の方々の努力により恵まれた環境の中で暮らしておりますです。床屋さんよりクリニックさんの方が下手したら多いかもというくらいの勢いの町とかもあるやもしれませぬ。

そういう環境で生きてきたうえで今回の人情劇を観ると、現実とは離れてるかなと思いますです。というのも、こんな患者さんの家族の事情にまで深く関わるお医者さんや看護師さんなんか存在するかいや?ということです。経営不振や後継者無しとかで店をたたむとこや統廃合で消える病院とかも見てます(通うことはなかったけど)けど、患者の側からするとあそこまで身内の内情や愚痴を先生や看護師さんに言う雰囲気なんて個人医院にすらありませんですよ。言ったからとて親身になって動いてくれるやら甚だ疑問を感ずる展開でした。もちろん「市民病院」の存続の理由の重要な柱が地域とのより深い密着ということを描かれてるんでしょうけど。いささか絵空事を見てるような出来すぎな印象をば受けましたです。自分がもし現実にカミングアウトして助けを求めたとして果たしてドラマのようにいくのかしらむと想像するとやっぱドラマだよねと思ってしまいます。それとも地域性の違いで他はこういうものなのでしょうか。とにかく透析予定通りに来なかったからといって医師がわざわざ様子見に行くのも凄い話しだと思いましたです。

ハウツーものとしての効能を求めるならば、一例として携帯電話の有り様を指し示して欲しい気がしますです。病院関係者の方は大概の場所で携帯掛け捲りに映るけど、患者側がそれを真似していいのかルールを破るとどんな悪い結果が生じるのかとか。病院通い慣れてる方なら今更な話しでしょうけど、悪くならなきゃ仕事を優先するタイプにとっては知らないことだらけのルールなのです。病院における一般世間と異なるルールを挿んで欲しいものです。第一話では未払いの患者の末路を提示してくれたのだから今後もそういう面を映してくれるとためになりますです。

それと引っかかりの医療ミスという航平(竹野内さん)の過去の闇。最後に提示されましたが、こうなると観る方は厭だなあと思った死なせた相手が愛子達の母親だったという設定。世の中狭いを正に絵に描いたような展開でえげつないなと思うのですが、次週愛子達がそれを知るのかどうかは分かりませんけど長くネックとして引っ張らず早めに白黒つけるという流れはまあ唯一救いでしょうか。患者の遺族とのしこりが取れて晴れて清々しい理想に向かって努力邁進せんとする航平という展開の方がすっきりすることは確かなので禊(みそぎ)を受けることとして早めに通過するのはいいタイミングなのでしょうか。にしてもなんで医者の道に戻した人間は実は遺族として本来怨むべき相手だったでなくちゃいけないんでしょうかねえ。まあ菅野さんの感謝と憎悪の入り混じった心の葛藤の妙と竹野内さんの逃げない誠実さのお芝居観れるから役者さん愛でる分には愉しみではあるんですけど。

ところで院長先生全然出てこないけど問題ないんでしょうかねえ。あまり情熱劇に舵が傾いてしまうと菅野さんのお芝居は愉しめるけど竹野内さんのお芝居愉しめないんで方向性は現実劇に近寄って欲しいとこであります。別に航平と愛子の恋愛物語に話しがいってもそれは苦にはならないですけんど。

前回の愛子の崩れた共通語がお気に入りだったんですが今回はごくごく普通の共通語でそこは残念な部分でおました。

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2・2008年のテレビドラマ」カテゴリの記事

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