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奈緒子

「上野樹里」が美しい姿だなと思えるのは走る姿だと思っている私です。

チルソクの夏と金田一少年の事件簿では陸上部員役ということでその容姿が確認出来ますし、SGでも冬のシーンのしょっぱなで思いっきしこけてましたです。とにかく画になる姿だと思いますです。

今回はマネージャー役ということではありましたが、その走る姿を十分拝見出来る作品であります。奈緒子といえば「白」がイメージとしてはっきりしてるキャラクターなので、世間では「赤」が映えると言われている樹里ちゃんですが、今回はどうすんだろうと思ってたんですが真っ向勝負の「白」で来られてましたです。無理してる感はなかったのと特に見終わった後の感想とかはなかったので、つまり似合わなくもなしよく映えるでもなしということでしょうか。どちらかと言えば全体よりも表情追ってた傾向に眼が行ってたということなんでしょうね多分。それも目元ではなく恒に何か言いたそうな口元に視線がいってました。のだめの時は逆に手や腕の動きとかを注視してて顔はあんまり見てなかったしラストフレンズでは目元(眉を含む)に目線がいってたんで。役によって雰囲気がガラリと変わる風に見えるのは実はもしかしてこういう見る側の目線に変化があるからかもしれないです。もっともそんな美人じゃないと私が思い込んでいるせいなのかもしれませんが、ホントにお綺麗ならお顔(特に眼)に目線釘付けで他に目線なんかいかないですからね。いいほうに解釈すればどこを観ても画になるということですけど。ちなみに数度見直してみたら手の動きも画になってましたです。でもやっぱ今回の基本はずうっと何かを言い出したいのではと思わせてた口元でしょう。

お芝居に関しては言葉を介さずに感情表現する役回りなので存在感がもっとも重要だったと思われますが自らを幼い頃に封印してしまった(劇中では時間が止まったままと表現されてる)役でもあるので出過ぎたらこれもまたおかしな話ですのでそのバランス感覚が試された役ともいえるかもしれませんです。数少ない感情表現が馬鹿丁寧なお辞儀と全力で走る様のような気がしてその辺りの印象が強めに残っています。ボディランゲージと言うほどではありませんがそんな勢いの感じがしましたです。

雄介は三浦春馬さんが演じておられるのですが、原作のマンガを読んだ時、私にはアトム=雄介というイメージがありましたです。エリートということではなく人より優れているなにかを持つがゆえの孤独感を背負ってるようなところがそう思わせたのでしょうか。そのマンガの雄介と三浦さんの雄介を比べると三浦雄介の方が大人っぽい印象がありましたです。部員達との葛藤のシーンとかでマンガ雄介は無邪気(無心)ゆえに周りを傷つける感じでしたが三浦雄介は理解した上での周りとの軋轢のように映りました。走るシーンにおいては美しさがあって画として成立してましたし説得力ありましたです。

笑福亭鶴瓶さんは存在感ありましたです。長崎を舞台にしてるのに関西弁という疑問は解消できませんし余命後僅かという割りには健康そうに見えるとかいう突っ込みはおいといて、いいセリフバンバン吐いてられてましたです。ネタバレしても仕方ないので具体的には書き残しませんが唯一の大人だなあと心底思えますです。もしかしたら主役はこの人だったんじゃないのかとさえ思えてしまいます。

他には見た目のインパクトとして坊さんの卵は普段の所作とかダレきった集団の中では印象が強く残りました。お芝居一族の柄本時生さんも噂に違わず存在感ありましたです。佐津川愛美さんもちゃっかり存在する感があって高校生らしさを増幅させてくれてます。

全編走る走るのオンパレードでしたが合宿初日から最後のレースに至るまでしっかりと成長の跡を素人でも判るように提示されてるのはありがたい配慮でした。ただレースでの極端なエンタテイメント追求型のような分かりやすさはそこまでしなくてもという想いは湧きましたです。箱根駅伝とかでリアルな駅伝テレビ桟敷で見知っているだけに作り過ぎは煮込みすぎというか味が甘ったるくなる勢いに感じます。まあ原作もこんな感じではありましたけどそこは絵と画の違いはありますから。

気になったのはレースの実況中継とレース中に流れる音楽にざらつき感を憶えました。よくある展開説明口調の実況中継でしたが、ナレーションなり心の声とかで表現できないものなんでしょうか。それと音楽ですがなんかイマドキの感じではなく一世代前のような感じがしました。あえてそういう選択をされたんでしょうけど意図が良く分かりませんです。浮いてるとまでは言いませんが他の曲とは異質な感じがしましたです。

ひと夏の若者達の成長記と呼ぶには駆け足過ぎてそうだと決め付けれる印象はしないのですが、DVDのパッケージに謳ってある「この夏一番熱い、僕たちの青春」という文句の通りとある一頁を切り取った熱気は感じられます。これで終わりではなくまだまだ彼らは続いている訳でそのなかの一瞬を描いた作品であってまだ道の途中という雰囲気に満ちておりますです。もちろん原作マンガ読みかじってるからこそ吐けれる感想ですけど。原作に結構忠実な作りでそれの実写化ということになるのですが、イメージを壊さずクリアに成立させている辺りは好感が持てますです。それに今くそ暑い中で観てるというのも登場人物達の目線に近づけてるみたいなとこもいいのかもしれませんです。なにせ映画の公開2月でしたから。やっぱ夏の盛りに観た方が映えると思いました。古厩監督と言うことで「ロボコン」とつい比べてしまう俗世間思想の私ですが、あちらは凡人こちらは宇宙人。描く対象が違うので高校部活のひと夏というくくりでは片付けられない感じがしますです。ですが、やっぱ凡人を描くのが上手な監督さんなのかなとつい想像してしまいますです。襷を繋ぐべく部員達の息づかいが荒くはありますが鼓動が伝わって来る感じがしましたです。

この作品の感想というか感覚としては、ストーリーを愛でるならマンガ読んだ方が興奮しましたです。なので役者さん愛でる作品じゃないかと思います。私は鶴瓶さんが良かったので好きな作品の部類に入りますです。これでセリフの言い回しが長崎の言葉だったらもっと良かったんですけど。

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