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古畑中学生・古畑任三郎生涯最初の事件

いやあ、面白かったです。中学の時分にはまりまくったシャーロックホームズの世界を想い出す未知の謎に挑む扉を初めて開けた時のようなワクワクした感覚になりましたです。

全ての事象が繋ぎ合わさるとそこに真実が見えてくるなんて正にホームズの世界そのものでした。それを臆面もなく全面に押し出して真っ向勝負してくるところは凄いです。オトコマエ!を犠牲にしてまでも観た価値があろうってなもんです。

本格的な推理ドラマという格を感じますです。人殺しなぞ起こらなくても謎と事件は存在するし十分惹きつけるパワーは落ちること無いというのを具現化したかのような印象でした。もう諸手を挙げて堪能したという表現を使わせて貰いますです。とにかくどのシーンにも無駄(間延び)が無くぎゅーっと凝縮されたような濃厚な感じがしてあっという間の2時間でした。

推理ものは特に深く興味がある方ではないので謎解きに関することの感想は述べませんですが他のどうでもいい脇道的な感想を以下に書きますです。

めざましテレビかめざましどようびかどっちかでの三谷さんへのインタビューで、古畑と向島とが同級生と言う設定について監督さんはなんとかセーフではとおっしゃられてたそうですが、今日のドラマ観た限りではいくら短い間での付き合いだったとは言え、あれだけ濃密な関係にあったならば、大人になって再会して古畑がすぐ名前忘れ毎回聞くという設定と矛盾しないかい?という突っ込みはやはりありますです。でもこの設定の方が確かに余韻が増すのでアリだよなと思いますです。

撮影が甲斐の国で繰り広げらて、チラリと甲斐駒やら北岳が望める景色が出てきた時点でこれは景色の映像的には美しいものが観れると確信しました。もちろん合成かなにかの嘘くさい月を隠す為の山はなんだかなあでしたけど。なんだかなあついでで言えば、夜の帳(とばり)の中で眠りにつく学校がエライ明るくて興醒めしましたですけど。それ以外はけっこかったです。特に福田麻由子さんが自転車で駆け抜ける林からの画は幻想的でけっこかったです。

福田さんといえば、きゅうりが嫌いという同志ですので親近感が湧くお方なのですが、最近では大河の風林火山とかリトルDJという映画とかでも拝見してるんですけどこのドラマと雰囲気が違うホント根っからの役者さんなんだなとつくづく思いますです。この若さでと思うと将来が末恐ろしい方で役者さんではなく女優さんという域にまで達せられるんでしょうか。しいて注文を出すならば好き嫌い(きゅうりが嫌い)ということでか細い(健康体に見えない)ということなくもう少しふっくらされた方がいいような気はしますです。案外幸薄い役が多いように思えるのは外見からくるイメージがあるからかもしれないので、きゅうりなんぞ食わなくても何の問題も無いと云う事を証明して欲しいものです。現代風というかイマドキの娘さんに見えないのはそういう役のイメージが多いからか、芸能人っぽくならぬよう周りの大人衆が配慮して普通の人として接する努力をされておられるのかは分かりませんが地に足がついたような年相応さを感じますです。背伸びして得することよりその年齢でしか表現しえないことの方が遥かに多いし後戻りできませんから着実に成長されるんだろうなと思えます。

田舎の中学らしさも良く出ててやっぱ坊主でしょう中坊は。学校も木造で郷愁をそそりますです。ワトソン役のタモト清嵐さんも味出てました。古風な感じがしますです。

大人衆で印象に残ったのは、お母さん役の石田ゆり子さんですかねえ。どぎつい化粧で生活感溢れる雰囲気醸し出す化け具合はすげえなあと。女房酔わせてどうすんの?という貞淑な面も演じられ今回のように生活の匂いが染み付いたような役までと幅の広さを感じますです。でも中学生の子供がいるにはとても見えませんでした。もちろんその方が良いに決まってますけど。温水さん巡っての女の争いは迫力ありましたです。

古畑シリーズがコロンボ系の犯人との化かしあいを愛でるものならばこの作品はホームズ系の不可思議な事象の化けの皮を剥がすのを愛でる作品で全く異なる作風ですが、どちらがタイプかといえばホームズ系が私は好きです。でも古畑シリーズやってた頃は速攻で家帰ってテレビの前にかじりつきでしたんでどっちでもいいんで又やってくれないかなと心底思う次第です。次のラスト・ダンス見ないでこれ書いてる奴がいっても説得力ないですけど。言い訳するならばもう何度も拝見してるんでということで。

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