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ナルニア国物語第一章

最近映画の感想を全然書いていないのです。テレビに趣旨替えした訳ではなくて、巨匠市川昆監督の「東京オリンピック」のDVDと来るべき「ハッピーフライト」に向けて矢口作品を見直しているからなのでありますです。

それがえらく手間取るというか歯ごたえががんこあって、噛み切れなく。当然消化もしきれなく往生してる次第で。巨匠の作品に感想書くなんて畏れ多いのですがやっぱいいもんはいいですわ。それだけにいい加減なこと書けなくてね。矢口作品はこらしょとたんと観てるもんでどうせ書き直すならもっといいものをと色気づいてる分筆が鈍り候。

んなこんなで、逃避じゃないけどたまには能天気に洋画でも見て気分転換しとこうと思って「ナルニア」見ましたです。

テレビで映画観るのは衛星放送が殆どなので正直CMタイムの多さに馴染めませんでした。などという泣き言はさておき。

やはり洋画だなあと。殆ど邦画しか観ないものですから余計そう感じましたです。スケールが云々というのも勿論ですが壮大な抒情詩ってのは日本のチマチマ感との対極をなすもので、黒澤明監督作品っぽい迫力を感じますです。私は邦画のチマチマ感が好きなんで別に礼賛するつもりはないですけど。気分転換というか違う世界(現実逃避)に誘ってくれるのは確かです。チマチマと言う表現を言い換えると、派手な洋画のような色んな事象が折り重ねられて壮大になっていくのではなく、人それぞれが持つ決して互いに融合することのない心象の中の広大な世界をあぶり出す(描き出す)ような壮大にはならないけど複雑な小宇宙(盆栽みたいな)が好きだということです。

それと身分というか階級制度の感覚が日本人とは違うんだなあと。大昔の日本人の感覚がどうだったかは知りませんが今の日本人的感覚からいけば、突如訪れた人間を予言というお墨付きがついているにせよ、その力量を計ることなく(ライオンさんは成長を促してましたけど)疑うことなく下について従うという感覚は、抗うことの出来ない身分や階級的なものだと納得するのはなあ?という感覚です。上に立つ者の資質や力量を鑑みなければ命を掛けれないと考えるのが現代の日本人の感覚じゃないでしょうか。親の七光りとか親が金持ちだからとかコネが効くとかいうのを宜しからずという風潮が日本にはあると思うのですが。ま現実的にはそういうのが氾濫しててなんだかなあなんですけどね。

冒頭の空襲から逃れるための疎開から旅立ちまでのあのじっくり描くのは後半のスピード感を増すための助走?序章?序奏?なんでしょうかねえ。とても間延び(平和)した感じでしたがその分後半へのテンポアップが冴えて風雲急を告げるというかいざ出陣感を醸し出されていて計算されてるんでしょうねえおそらくは。合戦シーンは迫力満点で大事なとこは時間超越してでも長く見せるような野暮なことはせず戦場の雰囲気と空気感を優先してた辺りは洋画の方が優れてる点だなあと想いましたです。最近の邦画やテレビドラマもそうですけどここぞヤマ場となると臨場感捨ててまでもねっちり時間かけて撮りますから。時間は自由に止めれたり操作できるものではないという考えは正解だと思いますです。その分役者さんに対する負担も増すわけで(日本の役者さんよりも短い時間で表現しなければならない筈)そりゃ高給取りになる訳だと納得しますです。

行動理由や根拠は国民性で異なっていたとしても人間として表現しなくてはならないことは洋の東西を問わない不変なものが存在する筈ですから役者さんの表現方法に違いはないのでしょうが、瞬時に表現する技術というのが日本と違うとこなのかなと。ま、演ずる側の問題ではなく、国民性というか元気があれば何でも出来る気合さえあれば時間をも越えられるという精神性があるかないかという見る側の要望の問題でしょうけど。

いずれにしてもストーリー上のツッコミどころなぞなく、とてもよく出来てるというか細かいとこまで神経が行き届いてる感じで隙がないです。ただですねえ当然ですけど登場人物が西洋人ばかりで感情移入というか自分だったらというような気持ちが入らず距離を置いた感じで見てる立ち位置でした。

あ~面白かった。という表現で楽しくはあったけど愉しい種類の映画ではなかったです。でもこういう作品が興行的に成功しないと映画館に明日はないですから第2章も是非ともヒットして貰いたいものです。感情が深く揺さぶられるだけが映画の使命じゃあありませんから。アミューズメントパークでもあるべきですよね映画館って。

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