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おせん(第弐話)

日本料理を知るというテーマで観るとお仕着せのハウツー物でなく、心根が伝わってきて勉強になるなと想いやんした。出てくる料理は確かに旨そうでした。

原作知らないんですが、しょーもない板前江崎(内さん)の成長記という方向には進んで欲しくはないとこです。アホはアホのまま周りをとっちらかして毎回江崎をギャフンと言わせる展開が私的には好みです。それに堪えうる可哀想とは思えないふてぶてしさを維持してやられ役に徹してくれたら嬉しいなと。ただ縦横無尽に引っ掻き回しが過ぎると鼻につくのでそこいら辺の塩梅はよろしくです。

それにしても静岡県に住んでるものとしてあのお茶の入れ方は料理人以前のレベルで、私如きでもツッコミ所満載でイラッとして観てましたです。鉄瓶でのお湯はホント柔らかくなりますしそもそもお湯を沸騰させること自体信じられないですよねえ。流石に一度椀に注いでから急須に入れる手間はしませんけどいれて暫し待つのも当然というか常識でしょうに。ま、作り手の意図通りに観てる訳で、見事に術中に嵌ってるってことでしょうけど。

あくまで現代人代表としての意見や感情をたれるというポジションで、彼(現代人)がぎゃふんとなることで壱升庵の世界の良さが引き立てばいいんじゃないかと。まかり間違っても蓼食う虫も好き好きってなばかりな惚れたはれたの世界にはいって欲しくないですわいな。

もうひとつのストーリー展開の醒めた夫婦の修復というお話しとも上手く重なり合っていて楽しめて観れましたです。それと、江崎の言い草じゃないですけど「人より料理かい」ってのはなるほどなと。人をもてなすために作られる料理。その作り手は料理が主で人が従(手間隙懸ける)でなければいいものは作れないという信念というのはプロの料理と家庭の料理の違いなのかなと納得しましたです。外食で1000円以上は贅沢だと思って生きてる私ですが、同じ料理名でも全然違うものだから料理の値段を家でつくるものと比較することは間違ってるんだなと思いましたです。

それとおせんさんの言葉は江戸の下町言葉なんですよねえ確か。「ひ」が「し」に化けるとかは知ってるんですが他にどういうのあるのか興味があるところではありますな。味噌汁の作り方を伝授してる時の言葉は江戸言葉っぽく感じられたのですが、「へえ(はい)」・「新婚さんならににんまい(二人前)」・「鉛筆を削るみてえに(みたいに)」など。そのシーン以外にもあったんでしょうかねえ。「あっち」(私)は初めて聞いた言葉でしたけど。ちゃきちゃきの江戸っ子って感じだと前のおかみさんの方がらしいって感じですけどこういう空気感を持った江戸っ子も存在してるイメージがないのは偏見なのでしょうか。黒人は皆ダンスが上手いみたいな。

でも問題児江崎の言葉に辛抱して涙するおせんとか観てると蒼井さん上手いよなあと感心してしまいます。大豆の袋軽々と背負う力持ちとは意外でしたけど。結構逞しいお方なんでしょうか。朝湯に朝酒でこれで朝寝がついたら身上潰しそうなくらい不健康な感性を研ぎ澄ます芸術家肌の人かと思ってたんですけど。

料理に対してのおせんさんの言葉はそれぞれ含蓄があって成程の連続でしたが、手前味噌と云う言葉に引っ掛けた一連の会話は現代とは思えない感じでした。住み込み部屋を這っている電気の線の渋さといい時代考証の逆流加減が味噌なんでしょうかねえ。その割には廊下の光る艶具合がイマイチでしたけど。なんとも不思議な壱升庵の建物です。

うじゃうじゃこいてますが面白いです。問題児のバランス具合がこれからどうなるのかで面白さが変わる不安定さは感じられますけど。

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