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狗神

画は物凄く綺麗です。モノクロにおいてでもカラーで深遠というか深淵な緑の「あお」においても綺麗です。

一族というコミュニティのどうしようもなく個の意思が介在出来得ない無常な流れといえるものが非常にどろどろの原液のまま薄めることも味付けもせず表現されてるようで、捉えようによっては反吐がでそうな雰囲気を醸し出してます。

古くから伝わる昔の日本の風景を男衆・女衆・子供衆とかの役割分担とか年功序列・世襲とかも織り交ぜられて描かれていてリアル感(空気感)があります。なんでもかんでも情報公開を美徳とされる現代とは真逆の隠せるものはとりあえず隠すというのがコミュニティの作法としての常識だった頃に時代を引き戻された感があります。

天海祐希さんもお綺麗でおますし、方言もナイスでおますし、役者さん方も原田組の常連さんも呼んでもおかしくないと思えるくらいの息のあった安定感をば感じますです。

だからといってこれが評価の高い作品と称せられるかというと(一般的にではなく私の解釈)そうでもないとこはあります。その理由は良くわかんない部分がそのまま解決納得しないままスルーしてエンディングを迎えたというところでしょうか。

タイトルの狗神がそもそも良くわかんないとこです。存在するのか精神性の中だけの存在なのか。説明だととある退治された妖怪の体の一部で、夜な夜なほっつき歩くそうな。それが悪さしないように鎮めるのが役割の一族がということらしいんですが劇中狗神を見た記憶がありません。

一族間や集落の人間模様は綿密に描かれていて画面も何かが隠れていそうな深淵さが見られるのですが肝心の狗神というものが見た(見えた)記憶がないんですわ。見せたら荘厳さが消えてしまうから見せてくれないのか、それとも映画で述べている通り一族の女しか見えないから私みたいな部外者には見えないことになっているのか。想像力の欠如してる者には少し冷たい狗神様です。

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