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ラスト・フレンズその5(第2話)

この回において樹里ちゃんの瑠可は不安定さが消えてもう出来上がったのかなという感じがいたしましたです。表現が適切ではないかもしれませんが初回は多少の男っぽい部分と女性としての部分が演じ分けられてるようで、二面性というのを表現されてるのかなと思えたんですけど、今回は上手い具合にミックスされていてより自然な印象を受けましたです。朝食での雑っぽく味噌汁をよそう仕草とかお父さんとのバーでの会話とか男寄りになりつつはありますがナチュラルな感じに磨きがかかってきた勢いに思えます。今のところは第一回はぎこちなかったということなんでしょうか。それとも交互に訪れる不安定な性格なんでしょうか。可能性は低そうですけど。

冒頭の美知留の苦しみを知っていたら私はなにかしてあげる事ができただろうかって、この回の最後で庇ってあげてるじゃないかって録画で見直した時おいおいって突っ込んでしまいました。これを早い展開と呼ぶのかフェイクな惑わしのナレーションととるのか微妙に思えてきましたです。それとももっと深い暗示なのでしょうか。とてもそうは思えませんでしたけど。とにかくナレーションがどれくらい経過した時間からの過去への呟きなのかバラバラみたいで複雑でわかりづらいですわ。それがおつかどうかはもう少し話しが進まないとわからないでしょうけど。

美知留に電話してもう掛けてこないで用があればこちらから電話するといわれた時の言われる前のはしゃぎようと言われた後の落ち込み方の激しさがほんと見ていて切なかったです。踏みにじられても愛情の濃さが変わらない一途さが見えてる分切なさが沁みます。こういうとこ上手いですよね。正月に観たのだめの時もそう思えました。(あの時の対象は音楽でしたけど)感情の起伏のメリハリがはっきりしててそれでいて無理したオーバーな感じにならず一人の人格の振幅として見れるというとこが秀でておられるのかなと。

病室で宗佑と初めて会った時の敵の情勢を探るというかこいつが美知留の障害(傷害でもある)かと敵と判断する視線もフレンドリーのかけらもなくて緊張しましたねえ。不動心の宗佑がいて、その隣で動揺しまくってタケルにすら気取られる美知留がいて迫力ありましたです。また音楽の演出も雰囲気を増長する感じでした。

長澤さんですが病院内で宗佑が出現した時の驚きの表情がとても印象的でした。宗佑が病院に来たということは連絡を入れたということでしょうが、まさか来るとは思いもしなかった複雑な表情が印象に残りましたです。見られたくないものを見られてしまったという思いも入り混じった微妙さが伝わってきました。やはり人には隠したいものそのものなんでしょうかね宗佑は。身内の恥とも取れる印象でもありました。こんな人と付き合ってるのを見られたということではなくここまで追っかけてきたということは相当怒ってるんだろうなという「しまった行動」をしていたという後悔の念がもちろんメインですけど。

順通りに戻りますけど、宗佑と美容院の外で再び出会い和解(?)するシーンはなるほどと思わせる納得できる理由(宗佑に頼る理由)を表現する重要なシーンだと思って見てたんですけど意外とあっさり風味に思えました。宗佑の飴は反省ではなく要望というか理想の押し付けで、これでどうやって美知留は自分を納得させられるんだろうかよくわかりませんでした。「黙って出て行かないで欲しい。」に対して「あんたが暴力振るうからじゃないの反省してよ。」ではなく「ごめんね。」というのは理解に苦しむところです。そう言えないからDV受けるんでしょうけど辛抱強いのか立ち向かう勇気がないのか生きるうえでの選択肢が他にないのか本気で愛しているのか。単一ではなく複雑に理由が入り乱れてるんでしょうけどもう少しクリアに表現して欲しかったとこです。ってこれは脚本の方でのお話にすり替わっちゃってますけど。役者力云々の話しじゃあないですから。設定で両親が生活力無しで暖かい家族というものに飢えている人間だというのは分かるのですが、何ゆえ数多いる野郎の中でそういう親と(精神面が)同じ匂いのする奴を選んでしまったのか。それは追々ドラマの中で説明されるんでしょうか。っていうかして欲しいところです。

いつのまにか宗佑の話しになっちゃいましたけど、錦戸さんが上手過ぎなせいでしょう。セリフいらないんだから。不気味なオーラだしまくりで迫力が凄いです。恐怖映画みたいという表現もあながち的外していない気がします。宗佑は自分の正義を押し通す人なんでしょうけど「すっぱマン」と一緒で他人にとっては迷惑以外になにものでもない正義(?)をも貫き通すから始末が悪いんでしょう。制作発表の場で錦戸さんが「○ャニーズなのに・・・」と発っせられておられましたが、ドラマ見る前は特殊な意識を持ってるように取れてざらつき感があったんですけどいざ蓋を開けて観てみたら、「夢を届ける」本業の人がそれとは明らかに異なる印象を発することへの疑問であって、この役の手ごたえを実感していたんだなあと思い違いしてたことに気づきました。やはり仕事人です。やるべき(表現すべき)ことをきっちりこなす役者力を感じましたです。

あとこれはおふざけですけど、長澤さんは客席で応援する役が多いイメージです。プロポーズ大作戦の第一回・タッチ・ラフ・今回のモトクロス大会と続いていて。自らが光り輝くのではなく後ろから見守るイメージが「長澤まさみ」にはあるのでしょうか。

一話完結に馴れてしまって重くてついていけないという声なぞ聞きますが、私は喜多善男でひとつの出来事に対して回を重ねて盛り上がっていくドラマというものの良さに改めて感動したのでこれで良いのだと思っております。お気楽に軽めの感激楽しみたいのなら最終回だけみればいいでしょうけど、開放感も伴ったような解き放たれた感動を味わいたいなら全話観なけりゃ無理な話しです。しかもきちんと冒頭で終わり(又は始まり)を提示してくれている親切設計なんですから。

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