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刑事の現場

この時間枠ではフルスイングを愉しみにしてたのでその習慣性が若干残っていたということで一応録画しといて観たのですが、テーマが団塊の世代から若者への引継ぎというものに絞った感がある、なんととてもNHKらしい展開のお話のようです。

テーマに沿ってるから非常に判り易い作りではありますが、複雑怪奇なるが人間の生き様でしょうからそういうのをとっぱらってしまって単純化されて多分に嘘くさい感じの人間が動いてるという感覚がNHKのドラマ見てると思えることが多々ありますです。言葉を選ぶ範囲にしても使える言葉が限られていてなにかと制約の多さを民放よりも感じたりもするんですが。

でもなんか違う感じがしました。寺尾さんとか観てるとセリフなんぞなくとも存在感で伝わるものが多く。そういう制約乗り越えてる印象が強いです。やっぱ役者力が強いとドラマに奥行きが出て愉しいです。刑事のスイッチがオフ状態のぐうたら加減が一旦オンに入るとドーベルマンが如き雰囲気を醸し出す幅の広さが好きです。

で、ドラマの内容でありますが、日系ブラジル人を取り扱ったお話しでした。浜松もブラジルからやってきて就労されてる人たんとおって、非常に身近な話題ではありました。生活上のルールの違いによる近隣住民との軋轢というのもさりげなく描かれていて、これは以前の「ホミロック」でも描かれていた題材を改めて紹介してるような感じですが。それよりも印象に残ったのは、息子は犯罪者ではないと云う母親の根拠理由です。自分の正当性をまず主張してだからそんなことする筈がないという論法は日本人離れしてますが実際(ブラジル人に限らず)外国の文化の中で育った人と接してみると、「そうそう確かにそう言うんだ。」と感じます。これが日本で生まれ育った(国籍が外国籍であっても)人ならば違う理由が優先で自身の正当性は二の次という普通の日本人の感覚と同じになりますです。

そこんとこはよー描いてるなあと感心いたしました。東京の衆にしてはと思ったんですが制作名古屋だったんですねえ。納得しました。

刑事は職人でありお役所務めの公務員ではない。だから団塊の世代は職人技を後継者に引き継がなければならないというスタンスでドラマは展開していくようです。精神的な葛藤は森山さんに任せて視聴者を迷いの森に誘い込み、その迷いの迷路から解決へと助け導くのが寺尾さんという役割分担で、その中間(今の風潮の象徴)が中堅役の刑事さんという設定なのでしょうか。

事件の全容も意外性があって見る前の予想に反して面白かったです。とりあえず次も観ようかなと思う次第で。

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