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*なんしょかんしょ

とにもかくにも・つまりは・いずれにせよ・要はといったまとめたい場合や結論・要点を述べたいときに云う言葉。「なんでもかんでも」というような是が非でも・ぜひといった強引なニュアンスではない。

「かんしょ」の「か」はなんなのか私には分からないが「なんしょ」なら想像できる。

「なんにせよ」が「なんにしよ」に変わり遠州弁では「に」が「ん」によく変形するのでその論法で「なんんしよ」に変わるのだがこれだと非常に言いにくいので「なんしょ」になったと考えられる。

別の妄想的な論法で云うと「なんのところかのところ」(何の処彼の処)という表現が訛って「なんしょかんしょ」となったとも超独断的ではあるが考えられなくもない。ただし元でそんな言葉が存在するかと云う疑問はある。

というヲタ話はおいといて、真面目に考えれば「なんにしてもかにしても」がどういう変形経路を辿ったかは知らないが「なんしょかんしょ」に化けたと考えるのが筋ってもんだと思われる。「かにしても」の「か」は口語形で字で書くと「彼」となるであろう。

最近は「とにもかくにも」より「とにかく」が多く使われるように、「なんしょかんしょ」とフルで言う人は少なく「なんしょ」と言う人の方が多い。もしくは「なんしょあれでえの・なんしょやあ」女性言葉なら「なんしょあれだにい」がよく使われる。

例文

「おめえの言いたいこんは分かった。なんしょかんしょあれだら?要は行きたあないっつうこんだら?」

  (あんたの言いたい事は分かった。つまりは行きたくないって言ってるんだろ?)

「なにょ聞いてただあばかっつら。行かんなんて一言もいってもせんにい。失礼しちゃうやあ。」

  (何を聞いてたんだよ。行かないなんて一言も言ってないだろ。)

「行くとも言ってもしんに。」

  (行くとも言ってないじゃないか。)

会話の中に出てくる「ばかっつら」と「失礼しちゃうやあ」には深い意味はない。なので真に受けて「ばか」と「失礼」に反応すると話しがこじれる。

あえて訳すとするならば、「ムッとした」とでも訳せばいいだろうか。

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