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ゆれる

私の記憶の範疇ですけど、浜松では映画祭とかで田町だかのK-Mix辺りで監督をお招きしてのトークショウを兼ねた上映が一度行われただけらしい。なんで実質DVDでしか観る事の出来なかった作品。

雪だるま式に評判が膨らんでから観た作品なので、評論されてる方で前評判に振り回されてどんだけという期待が大き過ぎてなんたらかんたらという批評を読んだことがありましたが、まさしくそんな感じを受けました。でもいい映画であることに間違いはないということに異論はありません。

出だしからして、懐かしい訳ではないけど押入れから久し振りに出して観たような古い見慣れた映像のような気がしました。傷だらけのなんちゃらシリーズみたいな時代です。なんか意味不明な緊張感があってストレートなんだか象徴的比喩なのか理屈じゃなく感性で勝負しろみたいな挑戦状を突きつけられてるみたいな感覚です。ついてこない奴は置いてくよみたいな「ちょっと待ってよアニキ~」ってな感じです。

そういうなんか男っぽい感じのする映画ですが、監督さんは西川美和さん。言葉の端々とかにきめ細かさを感じたりもします。明朗快活とは程遠い心理の葛藤戦の割には結末が綺麗で、なにより噂どおり役者力でぐいぐいの説得力のあるお話しです。ぐうの音もでないほどの推進力で引っ張られてしまいます。とにかく余韻ががんこ残る感覚で後引き感は凄いです。119分となってますが体感的にはもう少し長く感じました。罪と罰とかではなく罰と罪悪との葛藤を描いたと表現すればいいんでしょうか。

観てる者への裏切りもあり登場人物たちに感情移入できるくらいの描きこみも濃厚で、しかも役者さんがいいときたら。こりゃ確かに評判いいのも頷ける訳ですが、自分で発見したんじゃなくて人がいいからと云う事で観たみたいな負い目があるんでしょうか。なんか興奮感が沸かないのは淋しい限りです。ホント時流に乗るというか映画館で観なくちゃ置いてけぼりをくらうのはつくづく損だなと思えるひねくれものの私です。今頃になって感想書くのは、何度か観れば勢いが変わるかしらむと考えていたせいですが、やっぱ何度見てもぐうの音もでないことに変わりが無いので書いとくことにした次第で。

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